5 ページ5
｢神山、｣
その呼び方をするのは�霤沈萓犬世院�きっと俺を助けるのに駆けつけてくれたんや、息が切れてる。
風神様に呆れられる次は、�霤沈萓犬謀椶蕕譴鵑里�な。
ますます大毅の胸から顔をあげることが出来なくなって子供みたいにぎゅっとしがみついた。
｢かみちゃん！これあげる！｣
俺の情けない嗚咽だけの空間がしばらく続いた後、似つかわしくないような明るい声が響く。
声の主が�霤沈萓犬陵点此▲離哨爐笋筏ど佞�のとほとんど同時、大毅の胸と俺の顔の間にずいっと入り込み姿を見せるもんやからびっくりして涙も止まる。
｢これ、なに？｣
｢おまもりやで。いま上から落ちてきたかみちゃんの涙で作ってん！キラキラで、キレーやろ？｣
情けない水分。それ以上もそれ以下もないと思っていたそれは、ノゾムの手の上で宝石みたいに輝いては、時々ちかりと俺を照らした。
ようやっと顔を上げた俺に、�霤沈萓犬�ため息をひとつ落としながら聞いた。
｢神山、怪我は？｣
｢…ない、です｣
｢そうか。それなら良かった。気ぃつけなあかんで｣
あれ、怒らないの…？
はてなをいっぱい浮かべる俺にノゾムが小さな声で｢かみちゃんのこと助けよ思って飛んできただけやねん、怒ってへんよ｣って、なぜかいたずらっ子みたいな顔をして教えてくれた。
｢ノゾム、行くで｣
｢あっ、はまちゃん待って！置いてかんで！｣
ワタワタと後を追って行ったノゾムにまたなーと手を振る風神様もまた穏やかで、呆れた様子はない。
｢じゅんたも、ともも、慌てん坊やなぁ｣
｢…はい｣
｢急にあんな高くまで行くから、風が散らばってしまうんよ｣
｢…はい｣
｢……ごめんなぁ、俺のせいで｣
｢っ…風神様のせいとちゃいます！！｣
風神様の世界を広げようと頑張ってるのに、空回って、謝らせて……最悪や。
呆れられるのより、こうやって謝られる方が嫌や。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 71人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：杏子 | 作成日時：2017年12月30日 14時
