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｢いっただきまーす！｣
照史くんの元気な声が響き、食卓にいただきますの声が続く。
｢うどん…うぅ…さいこぉっ｣
｢良かった！こないだ照史くん熱心にテレビのうどん見てたから｣
｢久しぶりに食べたかってん。んはぁっ…ほんま最高に美味い〜！｣
｢照史みてこれ！俺がつくった！｣
｢望が？すごいやん！｣
｢神ちゃんに教えてもらってん〜｣
わいわいがやがや。
いつも食卓は明るくて楽しい。
そんな中、大毅さまの周りはいつも静かで穏やかや。
大毅さまはいつでも優しく俺らを見守っている。
｢なぁ大毅もこれ食べて！俺の力作やから！｣
｢のんくん、大毅さまの器まだいっぱいやから、｣
｢ふふ、ええよ。望、ここへ乗せてくれる？｣
…まぁ、のんくんたちに揉まれて、なかなか静かなだけでは居られへんようやけど。
でも、大毅さまもいつもすっごく楽しそうやからええのかもね。
｢大毅さま｣
｢なに、崇裕？｣
｢さっき外を見てきました｣
｢淳太はしっかりやってた？って、昨日の今日じゃたいした変わりはないか｣
｢いやそれが、明日にでも春一番が来てまうんやないかってくらいで｣
｢春一番が？それはえらい張り切ってんね。何か急く理由でもあるんかな…？｣
そう大毅さまが考え込む仕草をすると、照史くんの箸がピタッと止まる。
不安げに眉を垂らして、淳太くんの身を案じているんかな…二人は四季の中でも特別仲がいいから。
｢まぁ、たまにはせっかちな春でも良いんやない？な、照史｣
大毅さまは感情に敏感や。……俺らの関係に限っては特別なことやないけど。
やからすぐさま照史くんの不安に気付いて声をかけたんやと思う。
｢…おん。まぁ淳太くんはもともとせっかちな人やしね！｣
ホッとしたようにまた箸を動かす照史くんに大毅さまは微笑む。
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杏子(プロフ) - ebifuraistar73さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです！また少し待たせてしまうかもしれませんが、ゆっくり更新していきますのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年3月13日 14時) (
レス) id: f0bc5c27fe (このIDを非表示/違反報告)
ebifuraistar73(プロフ) - 待ってました！公開する季節、ぴったりですね。ありがとうございます。 (2018年3月13日 6時) (レス) id: 747d322e1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏子 | 作成日時：2017年9月6日 19時
