28話 ページ30
辻side
目が合うか、触れるか、もしくはどっちも当てはまるとこっちの換装が解ける感じか？
…どっちにしろ、この男は俺が倒すだけだ
孤月を鞘から抜き、構える
？「君は近距離か〜僕と同じとか…
ムカつくなぁ？」
剣と剣がぶつかり合う
力は太刀川さんほど強くない
これなら推し勝てる
辻「…！」
急に相手の力が弱くなり重心が前にずれる
？「も〜目合わせたら換装解けちゃうのバレてるじゃ〜ん！
手間かけさせないでよっ…と！」
相手の蹴りが命中し、空中に打ち上げられる
まずい…！
？「…やっと目、合ったね☆」
生身の自分に相手の攻撃が当たる
ドシャッ
？「うわぁ…すっごい血の量だね〜
もっと痛みつけてあげるよ…☆」
男が一歩一歩こちらに向かってくる
腹から血が止まらない…視界までもがぼんやりする
俺は…死ぬのか？
？「じゃ、ばいばーい☆」
夢「旋空弧月…！」
？「うぉっと！あぶな〜い☆
…こんな暴れてたら増援来ちゃうよね〜」
なんで…
夢「辻…！！
犬飼先輩、こちら高坂！東棟屋上で辻が負傷してます！早く…早く来て！！」
なんで…来たんだ
早く…逃げてくれ
声にならない言葉を高坂に掛ける
夢「辻…絶対助けるから。待ってて」
ダメだ…逃げろ……
夢「覚悟しろ」
？「あははっ☆
そっちから来てくれるなんてねぇ…」
高坂……！！！
_______________
梨乃side
美咲ちゃんを見送り、静かな廊下に1人佇む
虹野「ほんとに良かったわけ？」
夢「……うん」
虹「…言ってることとやってる事が真逆だけど？」
視界がぼやけ、水滴が廊下に滴り落ちる
虹「自分の為に動くって決めたなら、最後までそう思ってろよ」
ほら、と背中を押される
夢「行ってくる…！」
涙を拭い、階段を駆け上がる
パチパチパチｯ
…門！？
ラッドはもういないはずじゃ…！
夕日…門……
さくら！！！
ズドンッと上から衝撃が降る
上には辻と美咲ちゃんが！！
…私はあんな未来より、犬飼先輩を、この学校のボーダー隊員を信じる
夢「トリガー、起動」
階段を倍速で駆け上がり、ドアの小窓から屋上を見渡すと
倒れている美咲ちゃんとすぐ後ろに門が見え、あの映像とドッキングする
あの後ろ姿はさくらじゃなかった…美咲ちゃんだ…
あれは…血……？
う…そ……辻……！！
見知らぬ男が辻に近づく
お前が……？
許さない
辻には指一本触れさせない！
夢「旋空弧月…！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 120人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ワールドトリガー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
お燐 - 辻ちゃんに惚れなおしちゃいました…！本当にありがとうございました！この作品に出会えてよかったな〜…と思えました！ (2022年1月6日 21時) (
レス) @page41 id: f9512c5ee3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：futaba | 作成日時：2019年1月13日 15時
