女子が苦手な男子と男勝りな女子。【WT】 (ページ28)

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26話ページ28

辻side

皆と別れ、教室に戻る
高坂達はアイスを買いに行った

授業の予習でもするか…

男「なぁ。高坂、可愛くね？」

「それな！？ボーダー入った途端可愛くなってさ！好きな奴でもいんのかな？」

前から可愛かったし

「バスケしてる時は完全に男だったけどなw
目合った時に笑ってくれんのいいよな」

急にそういう目で見るなよ

「それ！
…俺、告ろうかな」

「まじで！？もう結構色んな人振られてるぜ？」

「ワンチャンあるかもしんねーじゃん？」

はぁ…集中出来ない

女「あーあ、最近梨乃の魅力に男が気づき始めててムカつく」

「ねー。でも見た目でしか選んでないじゃん」

「梨乃は男っぽくても女の子らしくても最高なのに」

俺もそう思う

「…ねぇ、あれもそうじゃない？」

廊下に目を向けると、ちょうど購買から帰ってきた高坂に男が話しかけていた

…イライラする

俺は、どうしたい？

女「あ、おかえり～さっきの告白？」

夢「まぁね…」

女「最近めっちゃモテるやん」

夢「男にモテるより女の子にモテたい。」

虹野「もう既にモテてんだろ」

松井「高坂せんぱいって、好きな人居るんですか？」

夢「…い、るよ？」

女「えー！だれだれ！？犬飼先輩！？」

夢「内緒！
ほら、アイス溶けちゃうし早く食べよーぜ！」

やっぱり、高坂は誰にも渡したくない

辻「…高坂」

夢「んー？あ、辻も食べる？」

辻「いや、いい。

…放課後、屋上で待ってるから」

_______________

梨乃side

松「お願いします、屋上行かないでください…！」

美咲ちゃんは、辻が好き…なんだよね
そんなのは態度を見てて直ぐに気づいた

私は、辻が好き
でも、それで悲しむ女の子がいるなら

夢「うん、わかった
美咲ちゃんが屋上に行ってきな」

松「…！あ、ありがとうございます！」

私はその子を優先する。

頑張れ！と背中を押す

いってきます、と屋上に小走りで向かっていく美咲ちゃん。

外は夕日で空が赤くなっていた

綺麗で、純粋で、眩しい夕日…
美咲ちゃんみたいだな

ごめんな、辻。

……やっぱり私は、自分の為に動けないよ