女子が苦手な男子と男勝りな女子。【WT】 (ページ24)

今日:8 hit、昨日:8 hit、合計:78,805 hit

22話ページ24

梨乃side

迅「良かったな」

夢「うん！早く昇進してぇー」

あの後鬼怒田さんも来てくれて、見習いエンジニアとしてトリガーいじってもいい事になったんだ～

迅「…話したい事、あるんだろ？」

今は本部の屋上
いつのまにか夕方になってて、おっきな赤い夕日が地平線に隠れようとしている

夢「…私が何言おうとしてるかもわかってるんじゃねーの？」

迅「まぁね～

…梨乃の未来はまだ決まってないよ
可能性はいくらでもある」

夢「そっかー…」

迅さんには私が最終的にエンジニアになるか、戦闘員になるか聞くつもりだった

私はエンジニアになる近道として、戦闘員としてボーダーに入った
だから、戦闘員からはいつか離れるつもりでいる。…いた。が正しいかな

戦闘は楽しいし、今日一日でいろんな人と知り合ってもっと色んな人と戦いたいと思ったし、ネイバーから市民を守りたいとも思うようになった

どっちもやったら中途半端になる
それだけは、嫌。

だから、辻と犬飼先輩も。どっちかを選ばなきゃ

迅「あ、1つだけアドバイスしとく

自分のために、動けよ」

夢「……うん」

迅さんから目を離し、夕日に目を向ける

チリッ

夢「……っ！！！」

急に流れ込んできた映像が信じられなくて、力が抜ける

迅「どうした！？」

倒れそうになる私を迅さんが支えてくれる

_______梨乃の場合は視えた未来が確定する

嫌だよ…こんな未来……

さくらが…ネイバーに連れ去られる未来なんて……

_______________

高坂梨乃のサイドエフェクト

名称:確定未来予知

詳細:人だけでなく、場所、風景を見るとその場、その光景で確実に起こる未来(断片的映像)が視える

ただし、自分の未来は視えず、頻度も低い
起こる日時はわからない

視えた未来を変えられるかは、不明。