【ヒロアカ】神と天使と幼馴染と (ページ20)

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昔々あるところにページ20

爆豪side

あれは小学生の時

『あれ？かっちゃんや。かっちゃーーーーん』

爆豪「」

『無視しやんとってやー、なー、かっちゃん』

爆豪「うるせぇ！ほっとけ！」

『なんでー？かっちゃんしょんぼりしてるやん。今日出久お熱でお休みやから？寂しかったん？』

爆豪「ちげぇよ！」

のびのびした能天気な声。何も考えてないこいつが今一番むかつく。

『じゃあ何で？どうしたん？いつものかっちゃんとちゃう。』

いつもの俺じゃない。
これを言われた俺はいつもデクのことを考えてたり見てたから俺のことなんて見てないって思ってた。けど見てた。幼いながらにも少し嬉しかった。

爆豪「…ト」

『なんて？』

爆豪「だからテスト！」

『…ぁ、そっか。1位取れんかったんか。

でもそれ、かっちゃん熱出してたんちゃうん？仕方なくない？』

爆豪「仕方なくなんかねぇよ。」

熱出てようが何だろうがどんな時でも完璧を目指さねぇといけねぇんだよ。
ヒーローだって怪我してようが人助けんだろ。じゃあたかが熱で休めると思うか。

『んー、そっか。じゃあ次から風邪引かないこと。いい？よし、切り替えよ！切り替え大事！終わったこと引きずってても意味ないで。な？

あ、ほら飴ちゃんあげるから元気出し～。』

爆豪「お、おう。」

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今思うと大阪のおばちゃんかよってつっこめる。

［元気出しー。懐かしいやろ？］

動作とか言葉は一緒だった。けど、小学生の頃の微笑みと今日の微笑みは少し違った。色気がある笑い方というか、何にせよ

爆豪「あの顔反則だろうが。くそっ。」

間違いなく俺の顔は今真っ赤だろう。熱いから。

とりあえずLINEで飴ありがとうって送っとくか。