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家に着いて、もちろん北斗くんの姿はない
『はぁ、』
何もかもが上手くいかないような気がする。
大きなため息をひとつついて
北斗くんがもし、
奥さんの元へ行ってしまったのなら。
分かっていたくせに
自分の北斗くんの中での優先順位はこんなもんかぁ
なんて考えて
更にまた一人で落ち込んだ
今日は何もせず、広いベッドで眠った
.
朝、目を覚ますと
シーツから微かに北斗くんの煙草の香りがして
キッチンからは朝食を作る心地よいリズムが聞こえてきた
『ほくとくん、?』
まだ眠たい目を擦りながらキッチンまで行くと、
寝癖がついた大きな背中の大好きな後ろ姿が目に入る
嬉しくて、何も言わずに後ろから抱き着いた
「おはよ、」
北斗くんの声は、少し疲れているように聞こえた
『おはよう』
いつもは離れてって言うくせに、何も言ってこない
『離れてって言わないの?』
「今日は、いいかな」
いいんだ、やったぁなんて呟いて
北斗くんが料理をしている間、ずっと後ろについてまわった
さすがに邪魔だと何度か言われたけれど、
北斗くんは私の腕を
振り払ったりはしなかった
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ねる(プロフ) - けーこさん» ごめんなさい...更新遅くなりました(--;)テストも終わったので書き溜めていた分をどんどん更新していこうと思います!! (2019年10月13日 10時) (レス) id: 1906d5fa89 (このIDを非表示/違反報告)
けーこ - 更新待ってます!! (2019年9月27日 21時) (レス) id: c9c71ad38e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねる | 作成日時:2019年7月24日 0時