キミを助けに (ページ2)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:190 hit

一章～始まり～ページ2

トキはX325年～

その頃ピリンキピウム王国では魔物と人間の
大きな戦いが始まりかけていた。

____________

｢ごめんなさい、A。私も、父様も
皆のために魔物と戦いに行かなきゃならないの。｣
悲しそうに話している女性は
Aの母、マリア

『ヤダヤダ。父様も母様も行かないで』
目に涙を溜めて母と父を見上げて
いるのは、サルース・ライ・A(7歳)

｢そんな事で泣いてどうするんだ。
男なら、泣くな。
それに、魔物との戦いが終わったら
すぐに戻ってくるさ。｣

強く優しく諭しているのは父、ソロン

2人は武術が優れていたため前線部隊として
駆り出されたのだ。

『ホントに？帰ってくる？』
Aは不安そうに父を見上げる

｢ああ、帰ってくるよ。帰ってきたら
家族でご馳走を食べよう。な、マリア。｣

｢えぇ。そうしましょう。
Aの好きなローストビーフも作りましょう｣

『やったぁ！！
父様、母様、早く帰ってきてくださいね！』

｢｢えぇ/あぁ。｣｣

｢それじゃ、行ってくるな。｣

｢食料などは地下室に沢山ありますからね。｣

『はい。
………行ってらっしゃーい！！
気を付けてかえってきてねぇー！！』

2人は振り返り手を振ってまた、歩き出した。