-2- ページ2
____キーンコーン、カンコーン
授業が終わる合図が学校中に鳴り響く
「うわーやっと終わった〜〜ゲーセン行かね?」
「だな!!!」
「今日映えるカフェ行かない???」
「ごめーん今日彼氏とデートなんだ〜。」
帰りのチャイムが鳴るとともに
ガヤガヤとうるさくなって
楽しそうな声が聞こえてくる
私の“今日”は
これからなんだけどね
・
・
・
・
「(偽名)ちゃん!また会いにきたよ。」
『わー!シウさん....また来てくれたんだね!」
男はぎゅっと(偽名)の手を握り
「今日もキレイだね?」
『やだ、シウさんったら。ありがとうございます♡』
そう言えば、男は(偽名)の太ももに手を滑らせていく
「今日この後....空いてる?」
『そうですね.....うーん、』
「「(偽名)さーん。(偽名)さーん。」」
丁度良いタイミングで
私の名前を呼ぶスタッフの声
『じゃあ.....また後で来ますね?』
『本当に来てくれてありがとう♡』
ぎゅ、と軽くハグをして
席を立つ
オーナー「Aちゃん。他のお客さんから指名入ってる」
『はい。』
そう
私の“苦痛”は夜から始まる
親の借金を返すために
キャバクラで働いている
私は幼い頃に両親は亡くして
それに親の借金にまみれてる
ホント、最高な人生だよ。
今日も
このキズ
隠さなきゃ________
・
・
・
・
・
7人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桃 | 作成日時:2023年5月17日 2時