独占欲[ヤンデレ][鬼滅の刃][短編集]

獪岳2 ※ちょっと注意 ページ9

※ほんのり注意

▽▽▽


「や、ごめんなさっ……痛ｯ」


まだ昼間だというのに


何度許しを乞うても止まない動き


他の弟子さん方に聞かれたくはないから声を抑えていのに手は退かされるし


静止の言葉を発せば殴られる

首がﾋﾟﾘと痛むのを感じると、私は涙を流して耐える


▽▽▽


「……またこんなに」


彼が背を向けて寝ているのを確認すると


私は鏡の前に立ち、自身の体を見る


青紫の痣に、沢山の歯型、赤い跡


……これで何度目だろうか


ふと、あの時の善逸の顔を思い出す。


「逃げる、か」


ポツリと呟いた一言。


横目がちに獪岳を見る


肩を上下に動かし、寝息をたてている


今なら、逃げ出せる


自身の痣を見つめ、頬を撫でた


ヒリヒリと痛む頬

涙で腫れた瞼


腰だってまだ痛むし……


「ほんｯｯと……大嫌い」


私は彼に近寄り、そう一言零すと私は彼の頬にキスを落とした


……やっぱ、離れられないよなぁ


.*･ﾟ .ﾟ･*..*･ﾟ .ﾟ･*..*･ﾟ .ﾟ･*..*･ﾟ


「……昨日は悪かった。星、押してけ」

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