神崎アオイ2 ページ19
＿＿＿アオイちゃんは私を助けようとしてくれてるんだな
私は震える彼女を見上げ思う
確かに私は鬼狩りだ。
いついかなる時も刀を振って、鬼を滅する者。
怪我なんて当たり前、捨て身の覚悟で鬼を狩る
治療をする身のアオイちゃんからしても、大変心苦しいものだろう
「アオイちゃん」
「恋櫚……さん」
私はアオイちゃんの頬を片手で添えた
「無理しないで、アオイちゃんが私を愛してくれてるのはよく分かってるわ」
「……ｯ これは私の身勝手だって分かってます！分かってますけど……」
震える声で喋る彼女の髪を撫で、落ち着かせるように語りかける
「私、アオイちゃんに殺されるなら死んでもいいわ」
鬼に殺されるより、想い人になら……
丁度ウトウトしてきた所だ
気持ち良く旅立てるだろう
「……ｯ！！」
決意を決めた様に、アオイちゃんは目をギュッと瞑る
私も瞼を閉じて笑った
▽▽
アオイside
スヤスヤと寝息を立てる恋櫚
暫くその寝顔を眺めていた
私の頬は乾いているが、涙跡が伺える
ただの我儘だった。私の。
何時も大怪我をしては、へらへらと笑って大丈夫だと強がる彼女
自分の犠牲なんて考えず、人々を守る為に刃を振るう
そんな彼女が私は好きだが、嫌いだ。
帰りを待つこっちの身にもなって欲しい。
▽▽
また、大怪我を負った彼女が帰ってきた。
大雨の中、覚束無い足取りで私の胸に倒れた彼女の息は荒く、苦しそうだ
「……いっそのこと」
殺してしまおうか
こんな汚い世から 彼女を救いたい
私は力も度胸もない腰抜けだ
怪我の治療と、少しの薬の調合しか出来ない
だが、私にだって彼女を救える
「……ごめんなさい」
そう思ったのに
私の指は震えて、何時ものように針を刺せない
彼女を救う事が出来なかった。
「……アオ、イ」
「…？」
立ち去ろうとした時、か細い声が聞こえ、ｷｭと隊服を掴まれた
「恋櫚さん……？」
「だいすき、だよ」
へにゃりと笑った彼女の笑顔
彼女特有の柔らかな頬を赤く染め、大きな目を細めて笑う彼女の笑顔は本当に可愛らしい
「……私もですよ」
彼女が息を引き取っても、美しいままなんだろうな
私はそう呟くと、瞼にそっとキスを落とした
.☆.｡.:.+*:ﾟ+｡ .ﾟ･*..☆.｡.:*
「恋櫚さん、出来れば怪我はしないでくださいよ！
貴方とお話できるのは嬉しいですが……(ﾎﾞｿｯ)
兎に角！！無理は禁物ですからね！！
あ、星を押すのを忘れずに」
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キャラメル - 悲鳴嶼さんお願いしても良いですか?洗脳型が良いです (2022年2月1日 15時) (
レス) @page3 id: 200cd0c539 (このIDを非表示/違反報告)
キメオタ - 次はカナエさんやカナヲでお願いします！できれば排除型で。 (2021年9月24日 23時) (レス) @page24 id: 4712f4630d (このIDを非表示/違反報告)
おたん - 有一郎君お願いします！ (2020年11月26日 23時) (レス) id: ff636f6560 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - 通りすがりさん» 本当ですね、ご指摘ありがとうございます(*^^*) (2020年11月24日 21時) (レス) id: 32bee731aa (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - 倉塚めろん*クリスさん» リクエストありがとうございます(*^^*)善逸くん書き上がり次第書かせていただきますね (2020年11月24日 21時) (レス) id: 32bee731aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIKA | 作成日時：2020年7月12日 14時
