独占欲[ヤンデレ][鬼滅の刃][短編集]

累 *リクエスト ページ17

見落としていましたすみません！(汗)

リクエストありがとうございます！

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恋櫚side


「あのー、累君ー？」


「なあに、姉さん」


「えーと……手、そろそろ離さない？？」


「……なんで？？」


今は任務中。……だった筈なんですが


どういう事か私と共に来ていた隊士達は全て全滅。


私もいう程強くない為、直ぐに死ぬんだろうなと思っていた。


大切な友人が仲間に切りつけられ、悲しむ間も無く私にも刃が向けられた


本当に、向かってくる刀は鋭く光り


本来ならば鬼を斬るための刀を一刻を過ごした、もう意識も片腕も無い仲間に斬られる


そんな呆気ない人生だった


私は切りつけられる覚悟を決めた


カタカタと震える唇を血が出るまで噛んで


早く、楽になりたいと願った


だが、一向に痛みは襲ってこない。


恐る恐る、固く閉じた片目を開いた時だった


私に向けられていた刃と仲間諸共、角切りとなって辺りに散らばっていた


頬を撫でれば生暖かくベタりとした感触


「え……？」


「大丈夫？……姉さん」


ぼうと突っ立っていると、目の前に私の胸辺りの白肌の男の子が立っていた


それが累との出会い


「……わかった、わかったわ。手は離さない。ただ……糸は切って？？」


固く固く繋がれた指


その指を伝う赤い雫


私の腕にそれはそれはきつく巻かれた銀の糸から伝うものだった


「……だめ。また逃げようとするでしょ」


「逃げようとなんか……」


しました。はい。


何度も逃げようとした。


累は私には手を挙げなかったのだが


"お母さん“ “お姉ちゃん" にはよく手を挙げる


私への見せしめの様に 酷く、残酷に


私にはそれが怖くて逃げようするも


兄や父の鋭い監視によって直ぐに捕らえられた


……お仕置なんてものは酷くて


頬に血管を浮き立たせ、手に鋭い糸を張らせた累がこちらに向かってくる時


私は恥ずかしながら、怖くて泣いてしまった


縋る様に許しを請うと、やっと累が納得してくれた


ただ、その代わりに


いついかなる時も累との腕を離さない


私が動けばこんな細腕直ぐに無くなってしまうから


こんなにも自由が無い生活


家族からの監視下の元


仲間の助けのない私が逃げ出すことなど出来ないと見越した累の作戦だ


「恋櫚姉さん……」


「……なあに」


「恋櫚姉さんは僕をヒトリにしないよね」


隣に凭れる私を見上げる様にして呟かれた一言


私は大きく頷いた


「……ずっと一緒だよ」


▽▽▽

依存型なのに弱くてすみません……

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