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嘴平伊之助2 (番外編) ページ16

恋櫚はすぐ様抱き着くと、ふわふわとした獣耳を触り出す


「ふわふわ〜」


「ッ!? 馬鹿野郎!!!触んな!!!」


ほっぺを押して引き剥がそうとする伊之助

何となく、押す手は少し弱かったりする


「どうしちゃったの伊之助!こんなに可愛くなっちゃって!」


顔を胸に押し当て、ふわふわした髪を撫で回す


「さっき鬼の攻撃食らっちまったんだよ、というか離れやがれ……!!」


もごもごとして聞こえぬ返事


恋櫚は思い出した様に胸ポケットからある物を取り出した


「あったあった!猫ちゃんにはこれよね」


最近よく行く甘味屋の飼い猫の為に街で買った“マタタビ"の香袋

中にはマタタビの木の屑が入っているのだが、少しばかり奮発をして高めの物を買った


これを伊之助の顔近くに持っていく


「……」


ピタリと動きが止まった伊之助


何故か目を見開いて、硬直している


「……人間だから反応しないのかな。ざんね……きゃ!?」


仕方ない、と再度胸ポケットにしまおうとした時だった


ベッドの反動を受けたと思えば


なにか重たい物がズシリと乗っかる感覚


「……ペロ」


「!?」


柔らかく熱いなにかが頬を舐めた


すぐ様目を下にやると、伊之助が私に跨っている

横に目をやれば筋肉質な腕がある


「い、伊之助……?」


「……」


なにか身の危険を感じる。そう思えば、フー、フーとなにか苦しそうな息が聞こえる


「恋櫚……」


スり……と伊之助が私の胸に頭を擦り付ける

ふわふわの耳とさらさらな髪が擽ったい

胸元が大きく空いているせいで肌に直接来るんだよこれが


「ど……どうしたの、伊之助」


なんか、本当に危ない気がする。

だって 伊之助の長い睫毛から覗く薄い翡翠色が熱を帯びている気もする


というか、さっきからスカート越しに硬い物が当たってる気も……する


「……」

「だ、だめ!だめ!ね??落ちつこ」

ゴロゴロと猫が鳴らすような喉音

スリスリと頭を擦り付ける伊之助の体が火照っているし、自身の危機も感じる


「誰も居ないからいいだろ」


逃げようとした私の腰を太い腕が掴むもので

私は呆気なく捕まった


▽▽▽


「いたッ……痛い!首、首噛んじゃ……」


首にチクリと痛みが走る

もう逃げる気力も声を出す気力も無いが


伊之助は何故か私の首元を噛む


「……んもぅ」

聞いてないなこりゃ


▽▽▽

「恋櫚さん」

「は、はい!」

「昨日はお楽しみだった様ですね、ただ猫にマタタビは気を付けましょう」

「気を付けます…」


*一応独占欲あるよ!

累 *リクエスト→←嘴平伊之助 ※注意 (番外編)



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キャラメル - 悲鳴嶼さんお願いしても良いですか?洗脳型が良いです (2022年2月1日 15時) (レス) @page3 id: 200cd0c539 (このIDを非表示/違反報告)
キメオタ - 次はカナエさんやカナヲでお願いします!できれば排除型で。 (2021年9月24日 23時) (レス) @page24 id: 4712f4630d (このIDを非表示/違反報告)
おたん - 有一郎君お願いします! (2020年11月26日 23時) (レス) id: ff636f6560 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - 通りすがりさん» 本当ですね、ご指摘ありがとうございます(*^^*) (2020年11月24日 21時) (レス) id: 32bee731aa (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - 倉塚めろん*クリスさん» リクエストありがとうございます(*^^*)善逸くん書き上がり次第書かせていただきますね (2020年11月24日 21時) (レス) id: 32bee731aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MIKA | 作成日時:2020年7月12日 14時

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