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第52話 罪な女 ページ9

「そういやお前、また告白されたんだってな」


「へ?あぁ、断りましたよ」


「コクハク?」


「相手に想いを伝える事よ」


モデルをしたお詫びにと、こっそり宇隨先生が用意してくれた茶菓子を頬張りながら答える。


学校で食べるってなんだか特別感があってお菓子も美味しく感じるよね


「想い?ンなもん伝えてどーすんだよ」


「えー……お互い好きだったら嬉しいじゃない?振られたら悲しいけれど」


「そういうお前は派手に振ったんだな!」


「う"……」


別に派手にだなんて振ってはいない


気持ちは嬉しかったが、そういうものはキッパリ断るべきなのだ。


「すげー落ち込み具合だったぞ?俺から言わせれば地味だがな」


煎餅をボリボリと食べながら、椅子に手を掛け宇隨先生は言った


「告白する人は振られる覚悟がある人しかしませんよ」


「???」


目の前で自分にはよく分からない内容の話を繰り広げられ、伊之助は首を傾げながら頭にハテナを浮かべる。


そう、無邪気な顔をした伊之助


「罪な女だな〜」


「はい?」


「そういやお前おさげ女と何話してたんだ?」


ふと思い出したと言ったように、伊之助が私の顔を見て先程の金宮さんとのやりとりを聞いてきた


「話てたって言われてもな……大したことじゃないし」


ただ伊之助と私がニュースに出ていた事を知っていた、ってだけだったし。


でもなんで彼処に居たんだろう、誰かに用があったのかな?


「そうかよ」


自分から聞いといて、大した面白くない話と悟ってかすぐにお菓子の袋を開けてはバクバクと食べだした


「お前らも食ったら帰れよー」


急遽放送で、先生方が会議に呼ばれた為宇隨先生はひらひらと手を振りながら行ってしまった。


「じゃ、私達もそろそろ帰ろうか」


伊之助と共にお菓子の袋を片付け、美術室を後にした。


▽▽

「あ……」


見覚えのあるおさげが見えた。


下駄箱を出ると真っ直ぐ、姿勢をぴんとしたまま迷いなく進む


「三つ編み女じゃねーか」


ローファーを履いていたら、靴を履きおえた伊之助が言った


「金宮さんね」


訂正してはいるが私も最近覚えた。


私が立ち去ってから暫く立ってはいるが、まだ帰っていなかったんだな


「お、紋逸もいるじゃねーか!」


「え?」


慌てて前を向けば、校門前には善逸と金宮さんの姿があった。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 竈門炭治郎   
作品ジャンル:恋愛
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まいまい(プロフ) - 更新待ってます (2021年1月14日 22時) (レス) id: ab72577554 (このIDを非表示/違反報告)
pooky - 面白い!続きが気になる! (2020年10月20日 6時) (レス) id: 012e567f90 (このIDを非表示/違反報告)
しおりんご - うぅ!続きが気になる! (2020年10月12日 0時) (レス) id: b3900f2f00 (このIDを非表示/違反報告)
sayakanohimawar(プロフ) - とっても面白いです!他の方が仰られるように、どハマリしますね!学校帰りに見つけて、読み始めて、気づいたらもうこんな時間!?ってなりました。。できれば早く続きが見たい!!です!更新よろしくお願いします!!頑張ってください! (2020年7月16日 17時) (レス) id: d2b0ff775b (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ありがとうございます!見てみたら本当でした……寝ぼけてたんですかね、御報告助かります(泣) (2020年6月4日 19時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MIKA | 作成日時:2020年4月25日 10時

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