女癖の悪い君はヤンデレでした[我妻善逸][鬼滅の刃]

第59話 誘い ページ16

「気持ちよかった〜」

借りたタオルを首にかけ、やっと乾いた髪を下ろし炭治郎の部屋へ向かう。


3回ノックを鳴らせば返事が聞こえる、よかった寝てない


「炭治郎、お風呂ありがとう」


ひょっこりと扉から顔を覗かせれば、ミニテーブルにパソコンを置いて操作をしている炭治郎が


「構わないよ。また使ってくれ」


にかっと笑う炭治郎の顔を見る

今気づいたが眼鏡をしている、似合うな


「ありがとう。またお世話になるかも……」


あはは、と頬を引き攣らせて笑う私に手招きをして呼ぶ


私は呼ばれるまま何の疑問も持たずに炭治郎の元へ行くと


隣に腰を下ろした


「今夏休みだろ？だから家族が皆出かけていてな」


どうりで声が聞こえなかった訳だ。

でも禰豆子ちゃんは祭りでみたけど……


「そうなんだ。禰豆子ちゃんは？」


「禰豆子は今日真菰の家でお泊まり会をするらしい」


成程ね。と一人頷いていたら、炭治郎がそれで、だ。と話を続けた


「俺は大家族だから人肌が寂しくてな。良ければ泊まってはいかないか？」


照れ臭そうに頬を掻いて話を切り出した炭治郎に

何処か胸がキュッとする


「う、うん。それなら喜んで」


「本当か！？よかった、嬉しいよ」


2人は顔を見合わせると、照れ臭そうに歪めては笑った

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