第44話 風邪3 ページ1
「はい、あーん」
お腹が温まると同時に、心も温まる
抵抗すること無く善逸のおじやを貰う
(餌を母鳥から貰う雛鳥みたい)
善逸はそう思いつつ、無意識に頬を緩めるAにおじやを食べさせた
「ごちそー様でした」
余り呂律は回っていないが、しっかり挨拶は欠かさない
「美味しかった？」
「う、ん」
片付けつつ問えば、ｺｸﾝと頷く
善逸は満足気に笑うと、シンクまで食器を運ぶ
▽▽
「……暑い〜」
汗をかくAを見て、眉を顰める
何度もお絞りを変えてはいるが一向に熱が下がらない
「お風呂に入れる訳行かないし……」
どうしようか、顎に手を当て善逸は考える
大量に汗をかき苦しむAを見るのは居た堪れない
「……A、見ないから服脱いで」
仕方ない、体を拭こう
善逸はそっぽを向くも、後ろからは弱々しい声が聞こえる
「動けない……」
「は！？」
思わず勢いよく振り返った
意識しない様にはしていたが、トロンとした目に汗をかいて濡れた髪
何とか自力で脱ごうと努力したのか、ほだけだ服
思わず顔が赤くなった
「……だぁぁもうｯ！ 他の男の前でそんな事するなよな」
これが俺じゃなかったらどうなってたと思ってんだよ
服のボタンを外してやりながら善逸は考える
「はい、背中拭くから後ろ向いて」
「んぅ……」
ゆっくりとした動きで背中を見せる
「……ｯ」
思わず目を逸らした。
普段結んである髪を下ろしているため、背中を拭く為に掻き分けられた項
細く白い肌は、柔らかくて
じっとりと汗ばんだ姿がなんとも抑揚感を感じさせる
善逸はなるべく見ないようして、背中を拭いてやった
次は前。
見る訳にもいかないが、後ろからだとやりづらい
前に向き直らせると、首に腕を回すよう頼んだ
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まいまい(プロフ) - 更新待ってます (2021年1月14日 22時) (
レス) id: ab72577554 (このIDを非表示/違反報告)
pooky - 面白い！続きが気になる！ (2020年10月20日 6時) (レス) id: 012e567f90 (このIDを非表示/違反報告)
しおりんご - うぅ！続きが気になる！ (2020年10月12日 0時) (レス) id: b3900f2f00 (このIDを非表示/違反報告)
sayakanohimawar(プロフ) - とっても面白いです！他の方が仰られるように、どハマリしますね！学校帰りに見つけて、読み始めて、気づいたらもうこんな時間！？ってなりました。。できれば早く続きが見たい！！です！更新よろしくお願いします！！頑張ってください！ (2020年7月16日 17時) (レス) id: d2b0ff775b (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ありがとうございます！見てみたら本当でした……寝ぼけてたんですかね、御報告助かります(泣) (2020年6月4日 19時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIKA | 作成日時：2020年4月25日 10時
