第37話 鬼の元へ ページ47
「お前ずっと寝てた方がいいんじゃねぇか……」
分かる、分かるよ伊之助。
善逸が戦っている所は初めて見た。
普段はあんなに泣き喚いてるのに、こんな強いとかなんなのよまじ
あ"あ"あ!! 切っても切ってもキリがない!
苛付いていたら上から爆音が聞こえた。
土埃で姿が見えないが、薄ら見えるシルエット。
無駄にデカい頭体のあの人―――
土埃が収まる頃には一瞬で帯達がバラバラになっていた。
「遅れて悪かったな。こっからはド派手に行くぜ!」
現れた派手派手男に、圧倒されて動けなかった。
かっこよ!!(本日3回目)
▽▽
逃げた蚯蚓帯を追って私たちも外に出る。
「クソォ速ぇ!」
相変わらず脅威のスピードで後輩を置いて行く宇髄さん。
「……私たちも急ご、嫌な予感がする」
私はスピードを速めた。
▽▽
「俺が来たぞコラァ! ご到着じゃボケェ! 頼りにしろ俺ォ!」
「炭治郎〜!」
「A! 伊之助! 善逸! 寝てるのか!?」
「宇髄さんを加勢してくれ!頼む!」
禰豆子ちゃんを抱え、箱に戻しにいくらしい。
私等は頼まれた通り、加勢しにいくか。
▽▽
今だ、今しかない。
助太刀のタイミングを見計らっていけれど、中々掴めない。
だが今なら行ける。
そう確信した私達は助太刀に出た。
▽▽
勝つ、そう覚悟したのに
宇髄さんの体には毒が回っているらしい。
早く治療しなくては、なのに今は戦うのに精一杯で迎えない。
「人間様を舐めんじゃねぇ! コイツら四人共俺の優秀な“継子"だ!」
宇髄さん……
正直、アオイさんのお尻を叩いたりすみちゃんを投げ落としたり、酷い人だと思ってた。
実際そんな事無かったけど……
宇髄さんの言葉には得意の響きがある。
煉獄さんとも姿が重なる
嗚呼、これが柱なんだなって。
改めて感じた。
「蚯蚓女は俺とAと寝ぼけ丸に任せろ!」
伊之助が刀を構える。
よし、この露出狂を倒そう!!
▽▽
目玉が増えた女は、先程より気配が強くなった気がする。
恐らく、この女よりも兄と呼ばれる奴の方が強いのだろう。
「……ッ!」
でも速い、今まで戦ってきた鬼なんかとは桁違いだ。
攻撃力もある、これが上弦……!!
「あんた、顔は綺麗ね。美しい。あんたに似た顔を昔見た気がする……誰だったかしら」
「……?」ピク
似た顔……?
私にはそこがどうも気になる。
私と似た顔の人なんて――――
「そうそう、“紗月"って言ったわね。喰おうとしたら足抜けしてて喰い損ねたのよ。代わりにあんたを喰ってあげる」
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ゆう(プロフ) - すきです!!?!!、!!!!!! (2020年3月25日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» 駄作ですが嬉しいです(*^^*) おかげで更新頑張れます! (2020年3月23日 17時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - このお話好きすぎてやばいです!!きゅんきゅんします!!! (2020年3月23日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» わぁぁぁありがとうございます(泣)コメント嬉し過ぎてにやけ止まりませんほんと、素敵なコメントありがとうございます!これからもこの作品をよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年3月23日 0時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - どきどきします>_<すてきです!! (2020年3月23日 0時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MIKA | 作成日時:2020年3月21日 2時