第34話 花街にて ページ44
「ねぇ、あの子やばくない？？すっごいきれー……」
「花魁かしら？ いや、でも花魁道中では無さそうだし」
「……」
周りからの視線が凄い
私は紅をさして貰っただけなんだけどな。
男共から話しかけられたら宇隨さんが追い払ってくれたおかげでなんとかなった。
がしかしなんなんだこの格好は。
首元がえれーあいてやがる。
「お前は問題児の猪と一緒に潜入しろ。こいつ声低いからお前が代わりに喋れ」
との事で、炭治郎が売れた後
花魁道中を眺めていたら、伊之助の後ろにいたすごい顔したおばさんに伊之助共々引き取られた。
▽▽
「わぁー！凄いわこのこたち！ 1人はなんだがへんな風に塗ったくられてたけど落としたらこうよ！
もう1人は勿体ないし落とさないでおくけど」
瞳を燃やし仕込むわよォ！と意気込む女将さん方。
一方伊之助はなにが起きてるかわからないといった顔、Aはやや深刻そうな顔をしていた。
▽▽
「ねぇ、猪子」
「あ？」
今は2人きり。狭い押し入れに入り、周りに人がいない事を確認し小声で話す。
「もし猪子が指名されたらどうするの？体は男の子だからバレちゃわない？」
「しめい？」
「あー……えっと、男の人の相手よ」
「んなもんしねぇよ」
「ここではしなくちゃなの！」
意味が分かっていないであろう伊之助になんて伝えたら、と焦るA。
「……お前はどうすんだよ」
綺麗な顔に見つめられる
「えっ……と」
いざとなったら気絶させるか仕方なく、ってなるよね。どうしよう
「……もう痛いのには慣れたからいいわ」
やっぱどうでもいいや。大人しくしてれば済む話だし。
「……なんかされそうになったら俺を呼べよ」
「！！」
伊之助が悲しそうに眉を顰め、私の頭を撫でてくれた。
「う、ん」
▽▽
Aと猪子はまたたくまに客が集まった。
ある程度人気が出ると、店は妓女を出し渋る。
そのため、かなりの額を積まれないと中々会うことが出来ない。
そして遊女にも、客を選ぶ権利が与えられるのだ。
そのおかげでなんとか2人は無事任務に専念できた。
▽▽
「はぁ……よかった、一応任務は大丈夫そうね」
「……」ｺｸﾘ
私が言った言葉に小さく頷いて応える
「まきをさん大丈夫かしらね。部屋に閉じこもって出てこないけど」
角で待機していたら、宇隨さんのお嫁さんの一人、まきをさんの名前を聞けた。
伊之助に引っ張られながら私は考えた。
具合が悪い……ねえ。それだけじゃ連絡が断つ訳ない。
―――なにかあるな
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ゆう(プロフ) - すきです！！？！！、！！！！！！ (2020年3月25日 16時) (
レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» 駄作ですが嬉しいです(*^^*) おかげで更新頑張れます！ (2020年3月23日 17時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - このお話好きすぎてやばいです！！きゅんきゅんします！！！ (2020年3月23日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» わぁぁぁありがとうございます(泣)コメント嬉し過ぎてにやけ止まりませんほんと、素敵なコメントありがとうございます！これからもこの作品をよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年3月23日 0時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - どきどきします>_<すてきです！！ (2020年3月23日 0時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIKA | 作成日時：2020年3月21日 2時
