第29話 凄い人 ページ39
危ない、伊之助が止めてくれなかったら自害する所だった。
慌てて意識を覚醒させ、目の前の肉を切り裂いていく。
「伊之助！」
やばい、伊之助に車掌さんが差し掛かろうとしている。
「だ、めｯ!!」
止めたいのに、腕が邪魔して庇えない。
そこに炭治郎が庇ってくれた。
車掌さんは手刀を落とされ気絶している。
「いくよっ」
伊之助と呼吸を合わせ、床に穴を開ける。
そこに炭治郎がヒノカミ神楽をきりだす。
凄まじい断末魔と共に、列車が激しく揺れ出す。
「頸を斬られてのたうち回ってやがる！やべぇぞ掴まれA！」
「へっ、きゃぁｯ」
暴れ出す列車、伊之助が私の腕を掴み、自身に引き寄せ抱きしめた。
「大丈夫か！ A」
「だ、大丈夫。ありがとう、それより炭治郎は……」
「三太郎！ 大丈夫か！」
伊之助が庇ってくれた為に私は無傷だ。
だが炭治郎は錐を刺され苦しい筈。助けなきゃ
「A、俺は少し動けないが気にしないでくれ。俺じゃなくて怪我をした他の乗客を治してやってほしい」
「っ……わかった」
「A！ 子分からの頼みだいくぞっ」
▽▽
魘夢side
俺は、死ぬのか？
俺はまだ全力を出せていないし人を1人も喰えていない！
時間を掛けたのに、クソッ全てが無駄になってしまった。
全部、全部アイツらのせいだ。
柱もそうだ、あいつも速かったし、鬼もいた！なぜ殺されないんだあの娘
くそｫ、あのガキだけでも殺したい。
あとはあの猪と桃髪女だ！アイツらさえ居なければ俺は勝っていた。
桃髪女が一番夢に浸っていた、もう少しで死ぬ筈だった。くそ、なんで目覚めやがった。
広範囲に伝わるあの技が厄介だ。あぁ、あの柔らかそうな肉に喰らいついて苦痛に歪む姿を見てやりたい。
なにも出来ずに終わる、のか……
▽▽
Aside
伊之助と共に乗客を担いでいたら、伊之助が鬼の気配がする、と走ってしまって乗客の手当は私1人でする事になった。
▽▽
私が向かう頃にはもう遅かった。
乗客全員の怪我を治してふらふらなまま走っていたら、今にも死にそうな煉獄さんが。
「煉獄さんｯ……い、今治療を…」
「湊河少女、いいんだ。俺の治療までしてしまっては君は持たない。
君は怪我を治す代わりに自身がその怪我の代償を負うのだろう？」
何故、それを知っているのだろうか。師範以外に教えた事はないのに。
「君はよく頑張った、甘露寺にも、よろしく頼む」
嗚呼、師範か。言わなくて、良かったのに。
「い、嫌です。治します」
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ゆう(プロフ) - すきです！！？！！、！！！！！！ (2020年3月25日 16時) (
レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» 駄作ですが嬉しいです(*^^*) おかげで更新頑張れます！ (2020年3月23日 17時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - このお話好きすぎてやばいです！！きゅんきゅんします！！！ (2020年3月23日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» わぁぁぁありがとうございます(泣)コメント嬉し過ぎてにやけ止まりませんほんと、素敵なコメントありがとうございます！これからもこの作品をよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年3月23日 0時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - どきどきします>_<すてきです！！ (2020年3月23日 0時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIKA | 作成日時：2020年3月21日 2時
