第27話 覚めたくない ページ37
激しい音をたて、鏡は粉々に砕けていった。
あの女はもういない。疲れてるんだ、きっと。
肩を使い息をする私の後ろから、ドタドタと階段を登ってくる音がする。
とっさに後ろを振り返ると
そこには息を切らし、血相を変えた両親が立っていた。
「A、大丈夫!?なにがあったの?」
「大丈夫か!!怪我してないか!?」
2人が私に近寄る。
こんなにも私を心配してくれてる。
ガラスを割ったのを怒らない。
寧ろ体の心配をしてくれる。
もう私の事を殴るアイツはもう居ない。
___夢でもいいから 覚めないで。
▽▽
一方外では
(炭治郎side)
「禰豆子! みんなを起こせ!」
禰豆子は俺に言われた通り、皆の縄と切符を燃やした。
次々と繋がれていたもの達が炭治郎を襲う。
「お気をつけて……」
「はい!」
「ひっ、いや、いや……いやァァァ!」
「!? どうしたんだ!」
Aと繋がれていた子だろうか、起き上がった瞬間にAを見ては顔を真っ青にし、尻餅を着きながらも必死に後退る。
なにかに怯える様にごめんなさい、と繰り返し謝る女に炭治郎は眉を潜めた。
「どうしたんだ、落ち着け!」
「あ、あ"……入らなきゃ良かった、もうしないから、許してください、お願い、お願い……」
腕で体を匿うように縮こまる。
「なにがあったんだ……」
炭治郎が困っていたらAの目が開いた。
「ヒッ……」
「ん……お母、さん。覚めちゃったんだ、」
酷く悲しげな表情をするAに反して、Aから更に距離を置く女。
「……あなた」
「ごめんなさいごめんなさいッ!! 勝手に入ってごめんなさい!!」
「どうしたの、酷く脅えて……」
Aは近寄ろうとするが、炭治郎が止める。
すまない、と一言呟くと、炭治郎は女に手刀を落とした。
「なにがあったのかはわからないが、とにかく鬼を倒そう!」
「そう、ね」
▽▽
他人の夢の中に入るという事は非常に危険だ
夢はその持ち主の意識が強いので
共鳴して影響を受ける場合がある。
炭治郎の夢に入った青年が正にそうだ。
だが、一方でAの夢に入ってしまった女にも言える。この場合、悪い方へいったと言えるが。
▽▽
Aside
起きた伊之助と共に乗客を守る事になった。
列車と融合し客を取り込もうとする鬼を技で切り裂いていく。
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ゆう(プロフ) - すきです!!?!!、!!!!!! (2020年3月25日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» 駄作ですが嬉しいです(*^^*) おかげで更新頑張れます! (2020年3月23日 17時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - このお話好きすぎてやばいです!!きゅんきゅんします!!! (2020年3月23日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» わぁぁぁありがとうございます(泣)コメント嬉し過ぎてにやけ止まりませんほんと、素敵なコメントありがとうございます!これからもこの作品をよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年3月23日 0時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - どきどきします>_<すてきです!! (2020年3月23日 0時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MIKA | 作成日時:2020年3月21日 2時