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第20話 モヤモヤ ページ29

「……」

いや、そんな真顔で見ないでよ。

「か、返さないからね、いいの?」

あまりに無言だから再度圧を掛けようと試みる。

「……」

お願いだよ悲しくなるからそんな何言ってんだみたいな目で見んなよ

▽▽
暫く無言で睨み(見つめ)あっていたら

「A? どうしたんだ2人とも」

炭治郎が帰ってきた。

入った瞬間頭にはてなを浮かべる。

「炭治郎! 伊之助が私に隠し事するの!」

「隠し事は駄目だぞ! 伊之助!」

やや語弊があるが信じてむんっと怒る炭治郎

「シテネーヨ」

「してるじゃない」

「オマエ……」

そっちこそ猪を人質にしてるだろ、みたいな目で見られるが気にしない。

「取り敢えず、どうしたんだ?」

炭治郎が頭を撫でながら問う

「あのね、伊之助がね、前何処かで会った?って聞いたら思い出したの?って言ってきたから、なにか知ってるの?って聞いたら黙ったの」

目を細めながらも、怒られつつ慰められた子供の様に状況を説明しだす。

語彙力がやや幼稚園児並だが天然師範に比べたらマシである。

「そうか、多分……伊之助にも訳があるんだよ」

困った様に眉を顰め、苦笑いで誤魔化す

「炭治郎もなにか知ってるの?」

「う"っ」

知らない。と炭治郎はとてつもない顔で言った。

あ、此奴嘘ついてやがる。

Aは一瞬で悟った。

「やっぱり、2人共なにか知ってるんでしょ」

「シラネーヨ」

「し、知らないぞ」

ここまで来てまだ白を切るつもりか。

Aは不機嫌そうに眉に皺を寄せた。

「もういいっ! そんなに私と話したくないなら話しません!」

「……」

「あ」

▽▽

なによなによ! 折角仲良くなろうと頑張ったのに

私だって、昔の事思い出したいのに……

なんで二人共私から真実を遠ざけようとするの?

早くこのモヤモヤをどうにかしてしまいたい。腹が立って仕方が無い。

「Aちゃん? どうしたの? そんなにドカドカした音だして」

角を曲がると善逸がいた。

お菓子の件を注意する気にもなれなくて、私は別に。とだけ言い放ちその場を去った。

▽▽
善逸side

はぁぁぁ♡ 眠ってる禰豆子ちゃん可愛いかった〜♡

早く元気になる様にお花を添えてきた帰りだった。

部屋へ戻ろうと廊下を歩いていたら、地団駄を踏むような激しい音と、春雨の様に静かな悲しみの音が聞こえた。

角を曲がると頬を膨らませたAちゃんが。

可愛いけど……どうしたんだ!?

第21話 私だって怒ります→←第19話 チャンス



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設定タグ:鬼滅の刃 , 嘴平伊之助 , 竈門炭治郎   
作品ジャンル:恋愛
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ゆう(プロフ) - すきです!!?!!、!!!!!! (2020年3月25日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» 駄作ですが嬉しいです(*^^*) おかげで更新頑張れます! (2020年3月23日 17時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - このお話好きすぎてやばいです!!きゅんきゅんします!!! (2020年3月23日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» わぁぁぁありがとうございます(泣)コメント嬉し過ぎてにやけ止まりませんほんと、素敵なコメントありがとうございます!これからもこの作品をよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年3月23日 0時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - どきどきします>_<すてきです!! (2020年3月23日 0時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MIKA | 作成日時:2020年3月21日 2時

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