伊之助との出会い(過去編5) ページ21
「お前、あいつに他なんかされたか。嫌なこと」
「……A。湊河A。おかげでなんとも」
名前を自ら名乗ってくれた。
それが嬉しかった。伊之助も自身の名前を言う。
「伊之助、伊之助ね。いい名前ね」
ふわり、Aは笑った。
暗闇の中でも 月明かりに照らされた
Aの笑顔は とても美しかった。
▽▽▽
朝になって、Aと伊之助はお爺さんの元へ行く事にした。
Aはたかはるとお爺さんに昨日の態度を詫びた。
「いいんだよ、不安だったんだろ?」
たかはるは優しくAの頭を撫でてやった。
お爺さんは気にするな、とおにぎりを握ってくれた。
「……ありがとう、ございます」
Aは俯きつつも、しっかりお礼を言った。
貰ったおにぎりを小さな口で頬張った。
途端に、大粒の涙を浮かべ出したA。
「!? ど、どうしたんだA! おいジジイ! おにぎりになに入れやがった!」
いきなり泣き出したAをあやしつつ、お爺さんに怒鳴る伊之助。
「鮭しか入れておらん」
「おいっ、しい」
Aは泣きながら笑った。
花が咲くような、心が暖まるような笑顔。
途端にぱくぱくと食べだした。
小さな口を一生懸命動かして、泣きながらも食べた。
「……よかったな」
頭を撫でながら伊之助も被り物の中で笑った。
▽▽▽
IN お風呂場
「伊之助ー、入るよ」
「あ?」
湯気が立ち込める中
ガラリと戸を開けられたと思えば、長い髪を結んで タオルを一枚掛けたAが入ってきた。
「!!」
入った瞬間Aが吃驚した顔で駆け寄ってきた。
伊之助はそれに吃驚した。
「な、なんだよ」
「伊之助、顔あったんだ……!」
「あるわっ!!」
▽▽
あと少し続きます(長い)
一応、伊之助の感情は曖昧に炭治郎に伝えてる程です。
「伊之助そんな喋らんやろあの時は!」
→すみません、都合上目をつぶってください(切実)
伊之助との出会い(過去編5)→←伊之助との出会い(過去編4)
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ゆう(プロフ) - すきです!!?!!、!!!!!! (2020年3月25日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» 駄作ですが嬉しいです(*^^*) おかげで更新頑張れます! (2020年3月23日 17時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - このお話好きすぎてやばいです!!きゅんきゅんします!!! (2020年3月23日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» わぁぁぁありがとうございます(泣)コメント嬉し過ぎてにやけ止まりませんほんと、素敵なコメントありがとうございます!これからもこの作品をよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年3月23日 0時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - どきどきします>_<すてきです!! (2020年3月23日 0時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MIKA | 作成日時:2020年3月21日 2時