第3話 最終選別-開始- ページ5
この中で最後まで生き残れるのは何人になのだろうか。
Aは自身の大きな目を細め、悲愴な面持ちになった。
▽▽
少し経ったあと、烏居の奥から2人の女の子が現れた。
白と黒、髪色は対称だが顔が瓜二つ。双子だろうか。
関係ない事を考えているうちに、白と黒の女の子達が説明を始めた。
――なるほど、つまりは7日間生き延びたら勝ちと。
私は御守りを握り、決意を固めた。
▽▽
草木を駆け抜ける。
手は何時でも刀を握れる様構え、目と耳は鬼にいち早く気づけるよう澄ませる。
ただ、帰るべき元へ、生きて帰ることだけを考える。
「ヒャッハー!! 人間ダァ!! 女ァァ!!」
「この匂ィ……稀血だな、俺に食われろォ」
鬼が2体同時に降り掛かってきた。
「……」
私は即座に柄を握り、鞘から日輪刀を取り出した。
「恋の呼吸 壱の型 初恋のわななき」
「「ウワッ!?ぐ……」」
ボトリ
地面に落ち、灰になっていく2つの頸を後目に、私は刀を鞘にしまい、駆け出す
「雑魚に構ってる暇はないの」
▽▽▽
立ち塞がる邪魔な鬼を、師範から貰った日輪刀を鞭のように扱い、しなやかに動く。
チリッ
一瞬、頬に鋭い痛みが走った。
「……使いこなさなくちゃ」
全然ダメだ、師範から受け継いだ刀を全く使いこなせてない
まだ反射神経が完璧じゃない、柔らかいだけじゃダメだな。
「隙ありィ!!」
ザシュッ
背後を狙ってきた鬼の頸を切る。
昔は怖くてまともに見ることすら出来なかった鬼を、今は見ることも無く斬れてる
成長、したかな
▽▽▽
ぽつり、一滴の水が顔を触った。
「……雨か」
最終選別が始まってから何日目だろうか
時計が無いから感覚が狂う。
はぁ、早く帰りたいなぁ。
雨宿りに木下へ行く。
あまり人を見なくなった。
聞こえるのは雨音と……叫び声。
「……」
炭治郎、大丈夫かな。
▽▽
……雨が止むのをまってたら鬼が来ちゃうか、とりあえず走ろ。
▽▽▽
「あっ」
来た時と同じ、たくさんの藤の花が咲き誇っている。
ってことは……
「しゃァァァっ!!!!!! ついた!! 終わった!!」
単純であり、男か女かの区別もつかない叫喚
顔はとても整っていて綺麗なのに、こういう所が玉に瑕。
「終わった終わった」
弾んだ声でスキップをしながら進んだ。
そこには既に、炭治郎を含めた4人の人がいた。
「炭治郎〜!! お疲れ様!!」
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ゆう(プロフ) - すきです!!?!!、!!!!!! (2020年3月25日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» 駄作ですが嬉しいです(*^^*) おかげで更新頑張れます! (2020年3月23日 17時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - このお話好きすぎてやばいです!!きゅんきゅんします!!! (2020年3月23日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» わぁぁぁありがとうございます(泣)コメント嬉し過ぎてにやけ止まりませんほんと、素敵なコメントありがとうございます!これからもこの作品をよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年3月23日 0時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - どきどきします>_<すてきです!! (2020年3月23日 0時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MIKA | 作成日時:2020年3月21日 2時