姐さんの部下は男性恐怖症【文豪ストレイドッグス】

【遊園地】後編 ページ36

遊園地について、チケットを買ってくるという中原幹部を待って、ベンチで座っていると




男1「おねーさん、友達と来てるの？一緒に遊ぼうよ。」

男2「可愛いねぇ。何歳？」

と、二人組の男に話しかけられる。

二人は私を挟むように座り、私の腕を掴むと顔を覗きこまれる。


これじゃあ逃げられない。


私「は、……離してくださぃ……」


男1「何て？聞こえないwまあいいでしょ、てことでこっちにおいでよ」


手を引っ張られる


男性と近づいているのと、体を触られているのとで、私の頭は混乱して声もでない。


中原「おい、手前らなにしてんだァ？」


男2「っ！おい、逃げるぞ！」

中原「おっと、逃がすかよその前に腕の一本や二本折らせろや」


顔は笑っているが掴んでいる男の腕がミシミシいっている。


はい、折りました←


中原「おい、こっちこい。」


と、手を引かれる。


乗らされたのは観覧車で、中也さんは小さく震える私を抱き締めてくれた。


中原「すまなかった。手前が男が嫌いなことも知ってたのによ……。」


私「あ……え……」

中原「しかも、せっかく服装も変えてきてくれてんのに、世辞の一つも言えやしねぇ。……改めて言う。俺でも、いいのか？」

朝の車の中でも、2人の空気はぎこちなくて、でも、こんな時に見える中原幹部の優しさに、どれほど助けられて来たことか。


私「はい、……私は中原幹部じゃないと、嫌です。


好きです、中原幹部。」


中原「ああ、


でも、中原幹部は彼氏に使う呼び方か？」


一旦距離を離し、お互いの顔をみつめあう。

たしかに中原幹部は他人行儀かもしれないが、名前……？もなんかしっくり来ない。


私「うーん……中原幹部が定着しているので……。


っん！？」


いきなり口付けられる。


いつもと違って、角度を変えたりされて、中原幹部の服を掴んでいる手の力が強くなる。


私「っはぁ……な、何を……」

中原「中原幹部は禁しな。これから一回呼ぶごとにキス一回。」


私「〜〜っ！！」


声も出ずに恥ずかし過ぎて顔を赤らめることしかできなかった。



その後、いろんなアトラクションを回ったが中原幹部と呼ぶことが結構あり、その度に恥ずかしい思いをした。

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