姐さんの部下は男性恐怖症【文豪ストレイドッグス】

姐さんの部下17 ページ22

上司に電話をかけた



でも繋がらなかった。




だけなのに、なぜこんなにモヤモヤするの？


そんな気持ちを胸にし、私は眠りについた。




いや、つこうとしたんだ。




なぜそうなったかというと携帯の着信音がなったから。



飛び起きて、すぐに出た。




その声は、今私が一番聞きたい声。



『よぉ、A。今日は何度もかけてくれたが出られなくて悪かったな。いきなり出張になって悪かったとも思ってる。』



私は、こんなにまっすぐに、自分の気持ちが言えるだろうか。



私「な、中原幹部、ほんとにありがとうございました。先日の件でもですが、中原幹部は唯一私がお話できる男性でした。本当にありがとうございます。」



『どうしたんだよ、いきなり。まるで一生の別れみてぇじゃねぇか。』



私「ええっ、そ、そんなつもりはっ！ただ中原幹部が忘れてしまう前に言いたくて。」


『はは、おもしれぇやつ。明日から仕事があるからそろそろ寝ろよ。
おやすみ。』




私「は、はい。おやすみなさい。









好きです。」






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中原中也side



俺はある建物のバルコニーであいつと通話していた。




俺「おやすみ。」



というと、



『は、はい。おやすみなさい。









好きです。』


と、聞こえるか聞こえないか、でも確かに言った、という感じであいつの声がした。



そして、通話が切れた。




俺「悪ぃな。それには答えられねぇ。」





と、誰もいないバルコニーで俺は呟いた。

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