姐さんの部下は男性恐怖症【文豪ストレイドッグス】

姐さんの部下１ ページ1

中原side


紅葉「中也、少し私の部下の様子を見てきてくれんかのう。」


昼頃、姐さんにそう言われた。

姐さんは最近捕らえた捕虜のことで書類仕事に終われており、部下たちは一生懸命拷 問に励んでいるとか←


部下の指導も兼ねて、たまに様子見に行かなければならない。


確かに俺は暇だが地下は地生臭くて居るだけで苦痛だ。


俺「いいですが……。姐さん最近よく様子見にいきますね。新人でも居るんですか？」


紅葉「Aと言ってのう。入って１ヶ月じゃがあの子は才能があるのか今や聞いた相手は答えざるを得ないんじゃよ。」

拷 問の才能とはいかがな事かとは思うがその言葉を飲み込んでそうですか、と生返事をする。


紅葉「中也や、いくらお主でもあの子を汚すことは許さんぞ。あの子は私の娘も同然じゃからのう。」


俺「その心配は全くないですよ。」


そう、恋愛だのこの場(ポートマフィア)にいる限り諦めたほうがいい。


なのでそういう感情は捨てて生きている。


姐さんがベタ褒めする部下がどんなのか気になっているとあっという間についてしまった。


奥から血の匂いと悲鳴が聞こえる。


後ろから見て拷 問に取りかかっているのは一人だった。他はサポートに回っている。


こんなので大丈夫かと思いきやその一人は女のような体つきだ。


しばらくすると男は話始めた。

こんなにスムーズにいくものなのかと思っていたらそいつは全て話しきって殺られた。


……というかさっきからずっと居んのに誰も気づかねえのかよ。


イライラしておいと声をかけるときゃあっ！というここには似合わない女らしい声が聞こえる。


奥にいる少女がｶﾀｶﾀと肩を震わせながら振り返る。

俺の存在に気づいたのか全員姿勢を正す。

俺「メモはとれてっか？誰か貸せ。」


俺の女は紙を持っていたので受け取ろうと近づくと後ろから中原幹部と呼び止められ紙を渡される。


そこにはマフィアが欲しがっている敵組織の情報がかなりつまったいた。


こいつがやったのかと思うと姐さんの言っていたことがやっとわかってくる。



俺「おいお前。」

と呼ぶと肩をビクッと揺らし女は顔を上げる。


目は会わせなかったが、初めて女を見て可愛いと思った。

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