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異郷の夏祭り ページ4

『ねぇ梨花。ちょっとコンビニ行ってきてもいい?』


ここにはお酒やジュースしかないために飲み物はあまり豊富ではなかった。だからコンビニへいき水かお茶が欲しいと思ったのだ。祭りも中盤。人も増え始めたためこの場から少しでも早く帰りたいと思ったのも事実だった。


梨花「そろそろ帰ろっか?草履履きなれてないんでしょ??それにもう楽しめたし!」


少しばかりではあったが梨花は気にかけてはいてくれたみたいだった。僕は明日もバイトだから長居はできない。かといって帰り道に迷えば草履のせいで足がおかしくなるだろうと思った。


『うん、帰ろう』


神社の奥の方から出るのには一苦労で。避けようにも少し肩が当たったりはしてしまうものだ。やっとのことで人混みを抜け神社の入り口にやってきた。


梨花「今日楽しかったね〜」


『梨花金魚すくいで苦戦してたよね』


久しぶりに来てみたお祭りもよかったなぁ、なんて思いながら梨花と話をしながら歩いていた。そのあと少しバイトのことを考えながらゆっくりと歩けば梨花は地元の人と話を始めたのでそれを待った。


梨花「ごめんごめん!帰ろ!」


話が終われば再び僕と話をしながら歩き出す。話に夢中になれば神社の中に入ろうとしていた人と肩がぶつかり、巾着が落ちてしまった。

甚平を着たあなたに出会ったんだ→←付いて行った



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作者名:愁兎 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年8月5日 0時

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