保健室の吸血鬼 (ページ2)

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1話ページ2

先生「じゃあこれ解ける？」

朝の10時。僕は保健室で勉強をしていた。保健室でしている理由？ただ単に、クラスが嫌なだけ。

『……』

先生に出された問題を難なくといていく。何歳だと思ってるんだ…。僕自身は覚えてないけど、相当な年だよ…←

先生「…正解。あら、もう時間終わるわね。じゃあ休憩してていいわよ」

2時間目の授業がそろそろ終わるらしく、休憩時間となった。休憩、か。特にすることないし……。次の勉強は、1時すぎから。

『…寝ようかな』

僕は椅子から立ち上がり、ベッドの方へと足を運ぶ。ベッドに乗れば突然軋む。布団は沈み、暖かい布団が僕を包む。

『……』

僕はふとあることを思い出した。

『ねぇ先生。この学校の図書室にさ、古い本があるって話ホントウ…？』

いつか聞いたことがあった。うちの高校には何百年と昔の本があるが、誰一人として解読できた人はいない、と。何人かチャレンジしたことあるらしい。

先生「？えぇ、本当の話よ？」

……ヘェ

『ありがと、先生』

調べてみる価値はありそうかな。そうとなるとお昼には起きないとだ。

そんなことを考えて、僕は目を閉じた。