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17話 ページ19

麗side


「っちょ、!俺はまだ優奈に話が…!」


未だ病室に戻ろうとするこの人物シルクロード。だが戻す訳にはいかない。


『はいはい、そーなんですかー。でもそれは無理デース』


無理やり押しながら病室から遠ざけていく。今の優奈は、一人にしてあげたい。一人にしてあげた方がいいんだ。


「っ、なんで話させてくれねぇんだよ、!」


…は、?え、いや、なんかキレられてる…。…しょうがないなぁ


『一つだけ教えてあげる。優奈が貴方達の前からいなくなる前、あの子は酷い目にあってる。それのせいもあってトラウマなの。男と長時間いることが』


本人から聞いた時、驚いたのもあった。それと同時にそれを隠していた、1人で何とかしようとしていた優奈はすごいと思った


「は…それって、どういう……」


『はい、この話はおしまい。どうしても話がしたいっていうなら本人のとこ行く前にうちらグループメンバーに話通しな。無論、うちらはあんたらと優奈を話させる気は微塵もない。』


シルクロードの目を見て言ったあと、止めておいたタクシーに乗り込んで、病院をあとにした。


『(誰があんたらと話させるか)』


心の中で悪態をつきながら。

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作者名:愁兎 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年1月17日 7時

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