16話 ページ18
優奈side
誰かに触れられたような感触を感じて、俺は意識が戻る。その手は離れることは無い。俺は少しイラッとしながら
『…いい加減離れろ……』
一言言って目を開ける。そこにはシルクロードがいた。
『……なんでお前がいる……』
俺は起き上がって頭を抑える。腕に繋がれた点滴。これで多少楽になったな……。
「いや……その……」
どもるシルクロード。不気味だな。……あぁ
シルクロードが挙動不審な理由が俺は分かった。
『額の傷、みたんだろ』
その言葉に肩を跳ねさせていた。やはり、そうか
『……お前らのせいじゃねぇ、別に気にすんな。そして、俺に関わろうとすんな……』
「っ、けど、!!!」
シルクロードが言葉を言おうとした瞬間、扉が開く
「てぇぇぇるぅぅぅ???」
来たのはレミだった
「なぁんで熱あるのに無理するのかなぁ??んー?」
こいつはオカンか……。
『あー、悪かった悪かった。今度から気をつけますよ』
棒読みで言うと、ため息をつかれた
「…?あなた、確かFischer'sの?なんでいんの?」
「えっと……」
………
『特に用事はねぇらしい。ほら、レミも早く帰れよ。変質者多いんだから』
目を背けていう。するとレミは察したかのように
「じゃ、帰りましょうか!シルクロードさん」
「え、いや、でも…!」
ハイハイ帰る〜、とレミはシルクロードを押して病室を出ていった
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