今の俺と、昔の俺【Fischer's】 (ページ15)

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13話ページ15

俺達が部屋に入ると優奈は冷ややかな目で俺たちを見据え

「＿さて、何の用だ」

もう1人のこの隣でそう声を発した。その声からは俺達と関わりたくないというオーラがひしひしと伝わってきた

『…お前と、コラボがしたい』

それでも俺はひるまない。ここで諦めるなんて、そんなことは出来ないと思った

「悪いが、こちらは願い下げだ。俺はあの日、あの時からお前らの顔を二度と見たくない、そして二度と関わらないと決めている」

真っ直ぐな声でそう言われ、俺は何も言えなくなってしまった。

「悪いが、帰らせてもらう」

立ち上がりながらそういう。隣の子もそれにつられて立ち上がった

『っ、まてよ…！！』

俺が引き止めると優奈は立ち止まってこう言った

「シルク、マサイ、モトキ、ぺけ、ンダホ。俺はお前らと、あと二人、そしてあいつらにされてきたことを忘れるつもりなんてねぇ。つーか、忘れらんねぇ。夢にまで出てきやがる」

そこまでいい、少し間をとって告げられたのは

『俺はお前らが憎いほど大嫌いだ。これ以上、関わるな』

俺達への苛立ちを顕にした言葉だった。優奈はそれだけを告げると隣の子の腕を引いて控え室を出ていく。

ダメだ、このままじゃ、また会えなくなっちまう…、また、！

そう思うと俺は無意識のうちに足が進み優奈を追いかけていた。

そんな俺の後を追うようにマサイも、付いてきた。