2人のエースを支える君は【白布賢二郎】

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｢賢二郎くん、お疲れ様！｣

｢ありがとう。変な人に話しかけられなかった？｣







"変な人に話しかけられなかった？"



一瞬変な人が浮かんだが、今ではある意味私たちの協力者だ。







｢全然平気だった！｣

｢…そ。ならよかった。｣





でも、と彼は続けた。





｢今日応援来てた人で1番可愛いかったのはAで、色んなやつにじろじろ見られてたのもA。…そのスカート、似合うけど外にはあんまり着てこないで。｣





"虫つきそう"







｢これ、もう着ない｣

｢は！？いや、着るなとは言ってない！｣

｢…着て欲しい？｣

｢…俺の前だけなら｣







こ、これは…





｢独占欲ってやつですか！？｣

｢え！？｣





かなり驚いている彼だが、あれを無意識に言っていたのだとしたら？





｢賢二郎くん可愛い！！！｣

｢それは嬉しくない｣





少し不貞腐れたように言う彼だが照れているようにも見えた。







｢賢二郎くん、耳貸して｣

｢？｣









耳に近づいてコソッと話せば、
後ろを振り向いた天童先輩に声をかけられる




｢賢二郎顔赤いけどどーした？｣

｢な、なんでもありません！！！早くミーティングしましょう！！｣

｢いやいや、学校戻んきゃなんもできないデショ｣






先輩たちに着いていく賢二郎くんは足を止めて、





｢そーゆーの、俺以外に言うなよ｣

｢言わないよ。賢二郎くんだけ｣

｢それも！｣

｢言わないってば！！｣

｢今日部のバスだから一緒に帰れないけど、帰り道に会場にいたやつに会ってもそーゆーの言うなよ！｣

｢だから賢二郎くんだけだってば！！！｣








"1番かっこよかったよ"

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