2人のエースを支える君は【白布賢二郎】

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｢お疲れ様｣

｢あ！賢二郎くんもお疲れ様｣

｢相変わらずすごかったねぇAちゃん。俺びっくりしちゃったよ〜｣

｢ありがとうございます｣

｢ずっと試合出っぱなしだったよな？女子なのに体力すごいんだな｣

｢いやいや！もうヘトヘトですよ｣

｢ファールされてもシュート決めるとかめっちゃエースっぽくてかっこよかったよ｣






川西くんがそう言ってくれて、とても嬉しい。
このチームにエースとして試合に出ることが私の誇りだから。





｢Aはエースっぽいじゃなくてエースなんだよ｣

｢…へいへい。俺らもう戻るけどお前まだ残るだろ？｣

｢そうする。｣

｢じゃあ若利、今日は俺がトス上げてやるよ｣

｢ああ、頼んだ｣








いつも嵐のような人達だなぁと思う。







｢賢二郎くんは戻らなくて平気？｣

｢うん。それよりさ｣

｢ん？｣

｢さっき吹っ飛ばされたやつ、怪我とかしてないの？｣

｢…あ！ファールされたやつのこと？全然平気だよ〜｣

｢痛いところは？｣

｢膝に痣できたくらいだし、特には｣

｢痣…。女の子なんだから体大事にね｣

｢ありがたいけど、そんなこと言ってたらバスケ出来ないよ？｣

｢…それもそうだね、｣







ふふっと笑いがうまれる。






｢来週さ、試合あるんだけど見にこない？｣







突然そう言われて、とっさにとても大きな声で”行きたい！！”と言ってしまった。



｢あ、でも土曜日部活だ…｣

｢日曜日だけでいいよ。決勝戦行くし。｣





自信満々な発言に、表情。






｢…かっこいい｣

｢そういうAは可愛い｣






サラッとこんな返事が来るとは思っておらず



｢反則です！｣

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