最初で最後のお誘いを。『eml』part1 ページ32
館内に設置してある時計はそろそろ14時をさそうとしている。
気温も上がり少しずつ眠気が来そうな時間ではあるが…
tn『これは明日分の書類、あ。後これは借りてた本…これも返すわ。』
と言われそれなりの量の本と書類を持ちながら自分の仕事場でもある館内の図書館に戻ってきたのだが…
A『…あっ!!エミさん!』
此方をみて嬉しそうに手を振る…
今日は珍しく、彼女が来てくれていたのだ。
自分はそそくさと歩き図書室の鍵を開けると、彼女と私は中に入りドッサリと重い本を置いた。
eml「…さてAさん、今日はどうされました??」
と彼女がここに来ると言うことは、恐らく何かお願い事なのだろうと思う…
一先ず質問すると、急に黙ってしまい何か気に触る事を言ってしまったかも…
と直ぐに話題を変えようとしたのだが…
A『…エミさん!一生のお願い!!』
と、いきなり手を合わせてお願いする形となり少しビクリともしたが…
「ど、どうされました!?」と改めて聞き直すと…
A『トントンからおつかいを頼まれたの…でも量が多すぎて1人では持ちきれなさそうで…』
ふむ、なるほど。
…簡単に言うと荷物持ちになって欲しいと言うことなのか。
eml「おやおや、それは大変ではないですか!私で良ければお手伝いしますよ?」
あくまでも善意である。
自分がそう言うと彼女はいつものように、私に明るい笑顔を向けて嬉しそうに笑うのだ。
A『流石エミさん!じゃあ早速行こう!!』
eml「えっ!!あ…は、はい!!」
と言われいきなり手を掴むのだから…
ほんと、心底心臓に悪い方ですよ…。
.
.
A『えーっと、この紙を10…そして、ペンを……あ!これもお願いします!!』
おつかいのメモを必死にみて確認している彼女の姿ははいつになく真剣な顔をしていたり…
「レシートもお忘れなく」
と付け加えて言うと慌ててお願いしたりしていて、少しおっちょこちょいの面でもあるが…
A『あ!エミさん!アイス屋さんだ!行こ行こ!!』
と今度は子供のように戻っていきなり手を引き、寄り道をしたり
…あっ!勿論みんなには内緒です。
怒られてしまうので…。
eml「Aさん、どのアイスを食べますか?良ければ奢りますよ。」
と言うと、彼女は嬉しそうにメニュー表を見始めたのだ。
next……→
最初で最後のお誘いを。『eml』part2→←後輩君に騙され注意警報。『ci』
343人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みるくてぃー - 続編、おめでとうございます!更新、大変だと思いますが、頑張って下さい!応援してます! (2019年2月16日 1時) (レス) id: 04fa715d74 (このIDを非表示/違反報告)
綺雨-kiu- - 続編おめでとうございます!! これからも、のんびり、自分の調子で更新頑張ってください!影ながら応援させて頂きます♪ (2019年2月11日 23時) (レス) id: e5cf7f0445 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:riyana | 作成日時:2019年2月11日 21時