【短編集】鈍感な君に伝えたいこと ２【wrwrd!】

Merry Christmas『shp・zm』 ページ42

zm『諦めの悪いやつやな…！いい加減諦めたほうがええんとちゃう？』

shp『ゾムさんの方こそ、早く諦めたらどうでしょうか？？』


あのっ…



いきなり自室に入ってきて、後ろで喧嘩なんて始めるのやめてもらえませんかね？



A『………。』





.






事の始まりは約1時間前である…


shp『A先輩、クリスマスですよ。外は寒いんで一緒にゲームでもしましょう』



そう言って中に入ってきたのはショッピ君であった、手には沢山のゲームカセットや機械があったのだ。


shp『A先輩が前に言ってたやつ、何個か買ってきたんで』



そう言い、ゲームのカセットを並べると…以前にプレイしてみたいなぁ…とボソッと呟いた物まで用意されていたのだ…恐るべし。


A『んー…じゃあ…これにしようかな！』



そう言って最近出たばかりの新作のゲームを手に取ると、ショッピ君はそそくさとゲームの準備に取り掛かっていた



慣れたような手つきでゲームを操作し、テレビの電源をつけた時であった


zm『お？楽しそうやな、俺も仲間にいれてぇや』



いきなり後ろから声が聞こえ、私とショッピ君は一斉に後ろを向くと…緑の目立つ服とそのフードを深く被るゾムが立っていたのだ



shp『ゾムさん………。』


A『…！？いっいつからここに！？』




深く被っていたフードを取る


zm『まぁ、細かいことは気にしなくてええやろ』



『隣座るで』っと私の隣に座るゾム…
チラッとショッピ君の方を見ると、冷静を保っているのだが…目つきが急に悪くなったのがわかる


shp『今からA先輩とゲームするんですけど、なんか用ですか？』



ショッピ君はいきなり自分の横に立ち、かなり不機嫌な顔を浮かべながらも、自分の腕はがっしりと掴まれている状態である…


zm『奇遇やな、俺もAと食事に行こうと思ってたんや』



ショッピ君はぷっくりと頰を膨らませている…はたまたゾムは見下すような表情で見ている…



shp『早く諦めたほうがいいですよ、結局は俺を選ぶんで』

zm『その台詞そのままそっくり返したるわ』



自分を挟んでの睨み合いはやめてください…とりあえず…落ち着きませんか？…




.





shp『A先輩、もちろん俺っすよね？』


zm『ちゃうやろ？もちろん俺やろ？』




2人が見つめる表情はいつになく真剣であった…




.






.





〜Merry Christmas〜




たった1日しかない大切な日を…
どちらの運命に身を委ねますか？

Merry Christmas『ut・kn』→←Merry Christmas『sha・rbr』

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す