【短編集】鈍感な君に伝えたいこと ２【wrwrd!】

Merry Christmas『sha・rbr』 ページ41

クリスマスは家族と過ごしたり、友人とパーティーを開いたり、はたまた大切な恋人とその日を過ごす人が多いのかもしれない。


A『………。』


とは言いつつも自分は1人、自分の家でのんびりとクリスマスを迎えようと考えていたところであるが、インターホンが鳴りリビングを後にする。


A『はーい』



と適当な返事をしつつ、玄関に向かうと…なにやら外が騒がしいような…何人かの話し声が聞こえてくる…



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rbr・sha『……あ。』



とりあえず玄関のドアを開けると、見慣れた2人の顔が一斉にこちらを向いたのであった


A『ロボロと…シャオロン？？』



この2人とはよくご飯を食べに行ったりするが、2人が同じタイミングでこの家に訪ねてくるのは初めてである。


rbr『今日はクリスマスやろ…？？せっかくやから俺とクリ…』



そう言いながら自分の手を掴もうとしたが、パシッと隣から痛々しい音が聞こえる…


sha『ロボロ？…まさか、抜け駆けなん？そんなんさせへんで。』



私の手を掴もうとしたロボロの手をはたき、睨むような目つきを向けているシャオロン…



A『まっ…まぁ、落ち着いて2人とも…3人でゆっくりご飯でもしようよ』



そう言い自分が玄関のドアを全開に開けて2人に手招きするが…
一向に来る気配がない…。



A『……？？』



しばらくの沈黙の後…
2人はこちらに駆け寄り…キュッと袖口を掴まれたのだ…
右にはシャオロン…左にはロボロという状態である。



rbr・sha『………。』




よく見ると、2人の頰はほんのり赤くなっているがわかる




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sha『今日はAと2人きりがええわ』


rbr『クリスマスぐらいはええやろ？…』



それは、いきなりでありかつ2人には今までされたことのない大胆な行動でもあり、私は硬直してしまった。


A『………。』



困惑している自分に対し、2人は普段あまり見せないような真剣な眼差しをこちらに向けている



rbr『こうなったら、Aに決めてもらう他はないやろ。』


sha『せやな、白黒ハッキリつけてもらうしかないやろ。』



お互いはお互いに睨み合う…
2人は改めてこちらを向き、変わらず真剣な顔を向けている…




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rbr・sha『今回だけは絶対に譲れへんわ！』






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〜Merry Christmas〜




たった1日しかない大切な日を…
貴方はどちらと過ごしますか？

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