【短編集】鈍感な君に伝えたいこと ２【wrwrd!】

ゆっくりと時間をかけて…『shp』(リクエスト) ページ34

shp『A先輩、勉強教えてください。』


帰るため、教室のドアを開けると…大量の問題集を手に持った後輩のショッピ君がまるで待ち伏せしていたかのように立っていたのだ…。


A『………了解！』



という事で、私たちは学校の図書館て勉強をしている最中である…


shp『………。』




いつもは『先輩…2年のこの問題も解けないんすか？？』と煽りがあるのだが、今回は学年末でもあるのでショッピ君も本気で勉強しているようだ…


A『とりあえず、ここの問題はπを2倍にして…移行をする。』



説明や解説はあまり得意ではないため、少しでも理解してもらえるように最大限の努力をしている状態である



チラッと横を見ると…
説明を聞いている最中だが、どこか上の空のようなショッピ君であるため…頰を引っ張った



shp『…………いででで』


A『ショッピ君〜？？人の話、聞いてる〜？？』



少し怒ったような口調で話すと…『いっ…痛いっす。と言いながら頰をさすっている。





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実を言うと…



この2月のテストは学生として最後のテストである、このテストが終わるとあとは卒業に向けて一直線となってしまう…


shp『A先輩…』



不意に名前を呼ばれ、顔を向けると…真剣な眼差しを向けているショッピ君…
胸がドキッと高鳴る音が同時に聞こえてくる…。



私は出会ったあの日からショッピ君に片想いしていた。


shp『あと…一カ月で卒業っすよね。』



ショッピ君は目線を下に向けた…シャーペンを持つ手も微かに震えているようだ…



A『あと1カ月かぁ…本当にあっという間だった気がする…！』



自分は苦笑いをする…
そんな話をしていると時間はいつのまにか18時となっていた


お互いに荷物をまとめて、鞄を持ち図書館の出口へと向かう…



ショッピ君が図書館のドアの前に行くと、途端に歩くのやめ…
『A先輩』と言いこちらを向いた





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shp『俺、先輩のことが好きです。』



一瞬、時が止まったような気がした。
普段見せない優しさに溢れたその笑顔に…。


shp『出会ったあの日からずっと好きだったんですよ。』





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ぽろぽろと溢れてくる涙がおさまったら…今まで言えなかった言葉を…
私の気持ちもちゃんと言葉にするから…







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リクエストで『ショッピさんのストーリー』ということで鈴零さんのご希望にそえていたらと思います！リクエストありがとうございました！

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