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『ゾムさん、訓練の後で大変お疲れだと思います、どうかお休みください。』
「俺は元気が取り柄や!この服は俺がタンスに入れておくから、大丈夫やで!」
『…わっ、私の仕事を取らないで下さい!』
ゾムさんの専属メイドとなり1ヶ月が経ち
日を重ねる後に感じるのだが…
彼は心底、本当に優しい人だ。
今もだが、恐らく…訓練後で服には泥がついたり
疲労も溜まっているだろうに、訓練が終わり次第
こうして、走って私の仕事のお手伝いに来るのだから。
今日も、他愛もない話をしながら
部屋の掃除を一緒に行い、仕事を終える。
彼のおかげで私は
何不自由のない日々を送っている…
だが、欲張りとでも言うのだろうか。
少しだけ気になる事が…１つだけある
彼は…何故、私を専属メイドに選んだのかだ。
私は、他のメイドよりも作業のスピードは勿論遅い
緊急事態などの対応は、やはり初動が遅くなる。
実際にも、色々とゾムさんに迷惑をかけている面も
少なからずはあるのだから。
『ゾムさん。』
『…何故私を、貴方の専属メイドに選んだのですか?』
少しだけ、ほんの少しだけだが…緊張をした
彼はどうな答えを述べるのだろうかと
何か深い理由や何か訳があるかもしれない、と。
「んぁ?…ん〜…Aを見た時に、ピンときたんよ!Aに専属メイドをお願いしたい!!って」
「特に深い理由もなし!それだけやで!!」
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『…そうでしたか、いえ。』
『それでもとても嬉しいです、ありがとうございます。』
なんだか、なんとも彼らしい理由であり
不思議と納得してしまいそうだった。
彼は、私を目の見えない人だと認識せず
1人の専属メイドとして、見てくれているだと。
『ん?ゾムさん?……これは、寝息。』
『……。全く貴方は、トントン様の話す通りの…生粋の自由人です。』
急に返答が聞こえなくなったと思えば
彼は、服を畳みながら疲労で寝てしまっていたようだ。
自分は直ぐに、近くにある厚手のタオルを手に取り
起こさないよう、静かに彼へとかける。
何処まで、彼が私の話を聞いていたかは
表情が見えない為、分からないが
改めて、違う形でも
彼に感謝の気持ちを伝える事ができたらなと。
…1人、そう思う日であった。
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ＨｉＮａＴａ／ひなた - あれ?目からバブルのたきが〜))…うわーンあ一わ一んうえ−ん (3月31日 8時) (
レス) @page44 id: 46cf81a59e (このIDを非表示/違反報告)
さくさく日記(プロフ) - 初めましてさくさく日記と申します。完結おめでとうございます。今日こちらの作品を見つけまして最後まで通しで閲覧させて頂きました。物語の構成もですがそれぞれの人物の心理描写や流れがとても素敵で泣いてしまいました。本当に素敵な作品をありがとうございました。 (3月21日 22時) (レス) @page44 id: fce70f8179 (このIDを非表示/違反報告)
あずは(プロフ) - 号泣してしまいました😭素敵すぎます、！！ (3月17日 22時) (レス) @page44 id: 0a871c975d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riyana | 作成日時：2024年2月29日 19時
