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多くの国を生きる人達へ、幾度となく聞いた質問
敵国の者だって別に気にしない、誰でも良かったのだ
彼女の目を…視力を、光を取り戻せるのであれば。
「お前らの国の中で1番腕のいい医者を、今此処に呼んでくれへんか?」
「知り合いの目を…、視力を戻す方法を探しとるんよ。」
自分は、ろくに医学の知識もないが
思えばこれまで沢山の医者と会話をした
戦闘の知識しかない自分だが…彼女為に
治す手段を見つけたかった、ただそれだけだった。
だが、薄々は分かっていた。
現実は甘い訳がなく、いつも良い返事はもらえず
首を横に振られることばかりだった事も。
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現実を見た方がいい
そんな、夢見たいな治療はない
すまないが今は諦めるのが、1番の解決方だ。
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「なぁ、ぺ神…また、断られたてもうた。」
「でもな…俺…諦めるつもりはないで、絶対に治す方法を見つけたるよ。」
そうや俺の罪は、他の誰でもない
俺自身が背負うべきであるのが当然の話である。
だからな、視力を戻す方法があると聞いた時は
本当に、本当に！！嬉しかったんよ
方法はあるのだと、確かに存在したんだと。
「…ええか、ゾム?」
「この移植手術の成功には、"命"が必要となる。」
当然だが目の移植は、誰でもよい訳ではない
検査をし彼女と"適性"する目である事、そして
その者が、"死亡"もしくは"脳死"の判定を受けている事。
そして、適性の確立は"およそ100万人に1人"
戦争も続く今の世界では、
到底見つけることはできない確率やと？
…でもな、奇跡は本当に起きるものなんよ！
「…ゾムの目は、移植が出来る。」
「今まさに…奇跡やと思える確率の事が、起きたんや。」
俺の目は、Aに移植が出来る
彼女に、俺が奪ってしまった光を景色を！！
自分で、返してあげる事が出来るのだ。
そうだ…嬉しいはずだった、やっと償えると
やっと治す方法が見つけられたんだと。
「彼女の笑顔を、俺はこの人生でみる事ができないんやな!!」
「なんや残念やなぁ、一緒に海を見たいんやけどなぁ!」
可笑しいな、笑っとるはずなのに
溢れるのは涙なんてあり得ないやろ？
…あぁそうだ、引き換えだ。
俺の命との引き換えで、彼女の視力を戻す事が出来る。
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続く
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ＨｉＮａＴａ／ひなた - あれ?目からバブルのたきが〜))…うわーンあ一わ一んうえ−ん (3月31日 8時) (
レス) @page44 id: 46cf81a59e (このIDを非表示/違反報告)
さくさく日記(プロフ) - 初めましてさくさく日記と申します。完結おめでとうございます。今日こちらの作品を見つけまして最後まで通しで閲覧させて頂きました。物語の構成もですがそれぞれの人物の心理描写や流れがとても素敵で泣いてしまいました。本当に素敵な作品をありがとうございました。 (3月21日 22時) (レス) @page44 id: fce70f8179 (このIDを非表示/違反報告)
あずは(プロフ) - 号泣してしまいました😭素敵すぎます、！！ (3月17日 22時) (レス) @page44 id: 0a871c975d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riyana | 作成日時：2024年2月29日 19時
