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彼が"戦死"した。
理由は、私の時と同じように目を怪我した人を助ける為だと。
…今確かに、トントン様はそう口にした。
違う…そんな訳がない、私を助けてくれたのは
あの火の海から私を助けたのは、ずっと…
今の今まで、"一目惚れ"をした彼だと思っていた。
「…え!!まさかお前、俺が見てた事…最初から知ってたんか?!」
「はっ…もしや、後頭部に第3の目でもあるんか?」
ありえない。
ゾムさんとは、あの日…彼から専属メイドと任命された
あの日に初めて出会ったはずだ。
__そうだ、彼と私は幼い頃に面識があるはずがない。
「…ゾムは、目を怪我したAを連れて、この国へと来た。」
「怪我を治してくれと、街に火を放った俺のせいだと何度も言うてたな。」
少しずつ、でも確実に
疑問に感じていた、全てのピースが埋まるような気がした。
何故、彼が私を専属のメイドに任命をしたのか。
何故…他人である私の夢を叶えようとしてくれたのか。
「どうしたら、君の視力を奪った"罪"を」
「償う事が出来るのか、必死に探しとったんやろうな。」
『…………。』
違う、分からない。
なら何故、彼はあの戦火に飲まれた街の中で私を助けたのか
その理由はだけは、今も分からないのだ。
彼が私を助ける、理由はない
面識も何もあるはずがない…
イレギュラーとも思える出会いなんて、
__あの時の、人生でたった1度。
『…猫を助ける時、ヒーローみたいでとってもカッコ良かった…』
「ヒーロー?…そ、そんなこと初めて言われたわ!」
"一目惚れ"をした、彼との出会いのみ。
なら…私の探していた彼は、
本当はずっと目の前にいたなんて…そんな話、ありえない。
考えすぎだ、信じる事が出来ない。
「…アイツは欲張りやからな、最後に2つだけお願い事を残したんよ。」
「1つは、Aの移植手術の目として」
「適合者である、ゾムの目を移植する事。」
「言うたやろ、俺がAの"目"となって」
「"彼"の知る"海"に連れて行くと。」
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「…っ、Aに、見せてあげてくれへんかっ、」
「俺の知る、海の景色を…っ、本当に綺麗な所やと教えてあげてくれへんか。」
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ＨｉＮａＴａ／ひなた - あれ?目からバブルのたきが〜))…うわーンあ一わ一んうえ−ん (3月31日 8時) (
レス) @page44 id: 46cf81a59e (このIDを非表示/違反報告)
さくさく日記(プロフ) - 初めましてさくさく日記と申します。完結おめでとうございます。今日こちらの作品を見つけまして最後まで通しで閲覧させて頂きました。物語の構成もですがそれぞれの人物の心理描写や流れがとても素敵で泣いてしまいました。本当に素敵な作品をありがとうございました。 (3月21日 22時) (レス) @page44 id: fce70f8179 (このIDを非表示/違反報告)
あずは(プロフ) - 号泣してしまいました😭素敵すぎます、！！ (3月17日 22時) (レス) @page44 id: 0a871c975d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riyana | 作成日時：2024年2月29日 19時
