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「…良かった、目が覚めたようやな!」
「あっ!まだ、無理に起き上がるのは駄目やで?」
確かに、手術の後である為身体が酷く重かった
話を聞くには、手術は無事に成功したそうであるが
まだ、目の包帯を取る事は出来ていない。
だが…微かに包帯の隙間から漏れる日の光が見える
それだけでも嬉しくて、早くこの包帯を取りたくて
皆んなの顔を景色を見たくて堪らなかった。
「…これはまだ少し先の話やけど、トントンから1つ提案なんやが」
「久しぶりに見る景色は、Aの見たい場所にトントンが連れて行ってくれるらしいで!」
トントンさんの提案は本当に嬉しかった
戦争も無事終わり、世界中の何処までも制限なく
自分の足で訪れる事ができ、見る事ができる。
やっと…貴方の、ゾムさんの顔を見る事が
そして、自分が探す"一目惚れ"した人も探す事ができる。
__だけど彼、いや貴方と…私は約束をしたから。
『先生、本当に…本当にありがとうございます。』
『ですが…トントン様にも、後にお伝えしようと思うのですが…』
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そうだ、この戦争が終わったら
ゾムさんと一緒に世界を回る約束をした。
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「……A。」
「"ゾムは大切な約束を、もう果たす事ができへん。"」
部屋の奥から足音と共に聞こえてくるのは
トントン様の声であった。
…何故、叶える事ができないのか
どうして本人ではないのに、勝手な決めつけをするのか
その時の自分には、情けなくも理解する事が出来なかった。
何故、彼の事になると幹部を相手にこんなにも失礼に値する
怒りの気持ちが表れたのかも、分からなかった。
『…トントン様、なっ…何故そのような事を。』
『やめてください、この約束はゾムさんと私が交わした大切な約束ですｯ!!』
『…彼に聞けば、分かっ「「もう、聞けないんよ。」」』
…もう、聞けない？何を言っているのか、分からなかった
いや、分かろうとしなかったのかもしれない。
薄々とは、感じてはいた終戦をしたのに
何故彼が、ゾムさんが帰ってこないのか。
そんなの…理由は１つしかないのに
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彼は、君を助けた時と同じように
"目を怪我"した仲間を助ける為に…"戦死した"
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ＨｉＮａＴａ／ひなた - あれ?目からバブルのたきが〜))…うわーンあ一わ一んうえ−ん (3月31日 8時) (
レス) @page44 id: 46cf81a59e (このIDを非表示/違反報告)
さくさく日記(プロフ) - 初めましてさくさく日記と申します。完結おめでとうございます。今日こちらの作品を見つけまして最後まで通しで閲覧させて頂きました。物語の構成もですがそれぞれの人物の心理描写や流れがとても素敵で泣いてしまいました。本当に素敵な作品をありがとうございました。 (3月21日 22時) (レス) @page44 id: fce70f8179 (このIDを非表示/違反報告)
あずは(プロフ) - 号泣してしまいました😭素敵すぎます、！！ (3月17日 22時) (レス) @page44 id: 0a871c975d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riyana | 作成日時：2024年2月29日 19時
