donor ページ37
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『…………。』
今日も、彼の帰らない部屋を掃除する
自分の仕事であるのだから、当然の話だが。
これはいつでも、彼が帰って来ても問題がないようにだ
いきなり帰って来ては、きっと1人ベッドにダイブ
そして、埃が舞っては…なんて。
『………!!』
『……ゾムさん、ですか!?』
優しく彼の部屋の扉が開く音に、胸が跳ねる感覚
良かった、彼は遅れてだが帰って来たのだ。
自分は急いで、平然を装いドアの前へと走る。
無事に戦争は終戦したのだ、彼と行きたい場所が
まだまだ、沢山あるのだ。
『本当に良かった、心配しておりましたよ。』
『……?ゾムさん…?』
自分は、彼の前へと立ち高鳴る鼓動を抑えて
彼を久々に部屋へと案内しようとしたが…
確かに人の気配はあるのに、いつもの明るい彼の声が
一切聞こえない、私に悪戯でもしているのだろうか？
『…ゾムさん、どうされたのですか。』
『部屋が冷えてしまいます、お部屋に………っ!』
…違う、これは彼の服ではない。
掴んだ手の感覚も、何かが違う。
「…お!A、元気にしとったか?」
「そないに元気な姿を見ると、医者としても俺としても本当に良かったと、思うで!」
『…っ、しんぺい、先生?』
こんなに、嬉しそうに話すいつもの声…
聞き覚えているも何も、先生は私の目の治療
リハビリから復帰まで、ずっと支えてくれた先生だ。
その声を、聞き間違えるはずがない。
『先生、どうされたのですか?』
「…………ほんまに、良かったなぁ。」
「もしかしたら…Aの目が、治るかもしれないんよ。」
それは、あまりにも突然な事で
驚きも何も感じる事が出来なかったが、
自分の目が治るかもしれない、そうしたら
私の探す"一目惚れ"をした彼も
"ゾムさん"の顔も、見る事ができるようになる。
『……!!先生、本当ですか!!』
「…………本当や。」
「…きっと、見えるようになる。せやから…っ、」
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__目の…"移植手術"受けてみんか?__
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ＨｉＮａＴａ／ひなた - あれ?目からバブルのたきが〜))…うわーンあ一わ一んうえ−ん (3月31日 8時) (
レス) @page44 id: 46cf81a59e (このIDを非表示/違反報告)
さくさく日記(プロフ) - 初めましてさくさく日記と申します。完結おめでとうございます。今日こちらの作品を見つけまして最後まで通しで閲覧させて頂きました。物語の構成もですがそれぞれの人物の心理描写や流れがとても素敵で泣いてしまいました。本当に素敵な作品をありがとうございました。 (3月21日 22時) (レス) @page44 id: fce70f8179 (このIDを非表示/違反報告)
あずは(プロフ) - 号泣してしまいました😭素敵すぎます、！！ (3月17日 22時) (レス) @page44 id: 0a871c975d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riyana | 作成日時：2024年2月29日 19時
