・・・ ページ34
.
(※こちらのページでは現時点では存在しない、架空の医療技術と内容の記載があります。)
(※上記内容のご理解の上、お読み頂けたらと思います。)
.
.
診察開始の予定となる時間よりも前に
院内に入ると、看護師達は突然の幹部の訪問に
焦りと驚きで院内が慌ただしくなってしまった。
…やっぱり、事前に連絡を入れておいた方が
よかったのかもなと、今になって後悔をしている。
「…早朝から院内が騒々しく、何事かと思いましたら貴方でしたか、いやぁ!驚きましたよ。」
「…なぁ、ゾム?」
「ぺ神…その敬語やめろや、違和感やし…。」
診察室の扉を開けては、1人悠々とこちらに向かって
手を振りながら歩いてくるのは、この病院の
院長である"しんぺい神"だ。
彼は、当時怪我を負った俺とAの
治療を行ってくれた"医者"であり、
Aの退院までの経緯を知る、唯一の人物だ。
「いやぁ、見ない間にすっかり大きなったなぁ!」
「初めて会った時はあんなに幼かった君が、今やこの国の幹部やなんて!」
「ぐわっ!…そんな雑に頭を撫でるな!!」
ガサツに頭を撫でる彼も、トントンやエミさんと同じで
俺と彼女の経緯を知る、数少ない1人であり
俺達をまだ、ずっと幼いままやと思っとる1人やな。
後、俺たちの経緯を知っとるのは…
"オスマン"と"グルッペン"を残すのみか。
「……………。」
「…まぁ、理由もなしに君が此処を訪ねた訳やないんやろ。」
「珍しいやないか、そないな真剣な目…。」
笑っとるが、その目が真剣なのは寧ろ彼の方だ
その手に握られているのは、恐らく"カルテ"
自分の聞きたい事を見透かしとる、そう言う訳やろ？
「ゾムも少しは、トントンに聞いたやろ?…治る確率は、奇跡が起きるか魔法を信じるかのどちらかやと。」
「視力を戻す事はもうできない、これが現実や。それでも諦めきれずに…この場に来ているというのは、」
「"移植"の話を、聞いたから来たんやろ。」
.
.
.
この移植手術は、死亡もしくは脳死の判定を受け
その中で、彼女と適合する"目"を移植する。
ええか、ゾム?
この移植手術の成功には、"命"が必要となる。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 318人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ＨｉＮａＴａ／ひなた - あれ?目からバブルのたきが〜))…うわーンあ一わ一んうえ−ん (3月31日 8時) (
レス) @page44 id: 46cf81a59e (このIDを非表示/違反報告)
さくさく日記(プロフ) - 初めましてさくさく日記と申します。完結おめでとうございます。今日こちらの作品を見つけまして最後まで通しで閲覧させて頂きました。物語の構成もですがそれぞれの人物の心理描写や流れがとても素敵で泣いてしまいました。本当に素敵な作品をありがとうございました。 (3月21日 22時) (レス) @page44 id: fce70f8179 (このIDを非表示/違反報告)
あずは(プロフ) - 号泣してしまいました😭素敵すぎます、！！ (3月17日 22時) (レス) @page44 id: 0a871c975d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：riyana | 作成日時：2024年2月29日 19時
