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「なぁトントン〜、さっきから何を作っとるん?」
「花と花なんか繋ぎ合わせて、何しとるんよ〜」
「はいはい。ちゃっかり肩に乗るなや。」
幼い時、トントンから連れて行きたい所があるから
一緒に来て欲しいと言われ、到着した場所は
一面に花が咲き誇る、花畑であった。
「昨日は"あの子"を連れて、来たんやけど」
「その時に、あの子が俺に綺麗な"花冠"というのを作ってくれたんよ。」
「"はなかんむり"?…なんやそれ。」
話を聞くに、沢山の草花を編んで作る"冠"のようだ
彼の手元を見るに、不慣れというのか…
流石に冠とは、程遠いような気もするが。
「あれっ…中々、難しいもんやな。」
「あの子が作ってくれたやつは、ホンマに綺麗で上手やったんやけどな…。」
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『ゾムさん、少し…よろしいでしょうか?』
「ん?どうしたん?A。」
花畑の真ん中に座る彼女は、自分に向けて
優しく手招きをしている為、急いで彼女の元へと走り
目線を合わせる為に、自分は彼女の目の前に座る。
『…先程は、素敵な"花冠"をありがとうございました。』
『久しぶりに作りましたが、よければ…』
「…………!!」
自分が目の前に座っている事を確認した彼女は
後ろ手に隠していた、作ってくれた"花冠"を
フードの上から優しく乗せてくれたのだ。
それは昔に、トントンが作っていたのを記憶の中から
引っ張り出しては見様見真似で作った
自分が作ったモノとは、まるで別物のような
__上手で、美しくて…とても、とても……。
「……綺麗や、すごく…凄く!」
『貴方から、素敵なプレゼントを頂きました。少しでもお返しになればと…。』
『きっと…とても貴方に、似合っておりますよ。』
彼女に自分が"戦争"へ行く前の、残された1ヶ月の間に
"一目惚れ"した人を探すという名目で
沢山の景色を見てもらいたい、触れてもらいたいと。
そう思っとったのに、いつも記憶に残る行動をするのは
俺やなくて、目の前にいる"彼女"だ。
「壊れないように、大切にせなアカンな。」
まるで、俺が戦争に行く前に彼女との思い出作りを
させてもらっているみたいや、なんてな。
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ＨｉＮａＴａ／ひなた - あれ?目からバブルのたきが〜))…うわーンあ一わ一んうえ−ん (3月31日 8時) (
レス) @page44 id: 46cf81a59e (このIDを非表示/違反報告)
さくさく日記(プロフ) - 初めましてさくさく日記と申します。完結おめでとうございます。今日こちらの作品を見つけまして最後まで通しで閲覧させて頂きました。物語の構成もですがそれぞれの人物の心理描写や流れがとても素敵で泣いてしまいました。本当に素敵な作品をありがとうございました。 (3月21日 22時) (レス) @page44 id: fce70f8179 (このIDを非表示/違反報告)
あずは(プロフ) - 号泣してしまいました😭素敵すぎます、！！ (3月17日 22時) (レス) @page44 id: 0a871c975d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riyana | 作成日時：2024年2月29日 19時
