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「A〜〜〜!!おはよう!!」
「もう…早う会いたなって、迎えに来てもうたわ!」
自費による、トントンさんの部屋のドア修理を無事に終え
晴れて、専属メイドとしての初日を迎えた朝。
時刻通りにゾム様の部屋へと向かう為に、廊下を歩く中
遠くから、一目散に走る音が聞こえてきたかと思えば
目の前で止まり、自分の手を嬉しそうに掴み
とても早朝とは思えない程の元気さで
彼はずっと、嬉しそうに腕を振り続けている。
『ゾム様。おはようございます。』
『…随分と起床が早いのですね、ん…この服…さてはパジャマのままですね?』
『…直ぐにお部屋に戻り、身支度をしましょう。』
服の素材が、明らかに彼の普段着とは違う。
直ぐにわかる事であった為、自分はそのまま
掴まれている手を引き…
パジャマ姿のままである彼の身支度を始める為に
彼の部屋へと足を進めようとした。
「はっ、そうやった…!!ついに今日はAが俺の専属メイドとなる日や!…と思って起きたから、」
「着替えるのを、すっかり忘れてもうたわ!」
些か、楽しそうにそう話す彼は
途端に足を止めては、自分の腕を優しく引く。
これは…彼の、背中だろうか？
「えーっと…俺の背中が…今ここにあんねん!」
「何って、おんぶや!…今から俺の部屋まで行くんやろ?なら俺が連れてったる!」
こうなってしまったら、きっと拒否をしても
彼はその場で駄々をこねては、自分が乗るまで
一切この場を動く気はないのだろう。
『お言葉に甘えて、良いのですか?』
『………では、ゾム様。よろしくお願いします。』
「…ん〜様って、なんか俺嫌やねん。」
「せめて…!さん付けぐらいにしてくれへんか?本当は呼び捨てがええけど…!!。」
「俺は、Aの"目"やからさ!…な?な?」
全く理由にはなっていないが
これはきっと、彼なりの信頼を込めたお願いなのだろう。
勿論だが、私に逆らう権利はないが
彼と少しだけだが、距離を縮める一歩になればと。
『…ぞ、ゾムさん。』
「…おん!A!俺の専属メイドになってくれてありがとう!!今日から、よろしく頼むで!!」
彼の背中から廊下を駆け抜ける風が、
少しだけ、いつもより暖かく感じた。
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ＨｉＮａＴａ／ひなた - あれ?目からバブルのたきが〜))…うわーンあ一わ一んうえ−ん (3月31日 8時) (
レス) @page44 id: 46cf81a59e (このIDを非表示/違反報告)
さくさく日記(プロフ) - 初めましてさくさく日記と申します。完結おめでとうございます。今日こちらの作品を見つけまして最後まで通しで閲覧させて頂きました。物語の構成もですがそれぞれの人物の心理描写や流れがとても素敵で泣いてしまいました。本当に素敵な作品をありがとうございました。 (3月21日 22時) (レス) @page44 id: fce70f8179 (このIDを非表示/違反報告)
あずは(プロフ) - 号泣してしまいました😭素敵すぎます、！！ (3月17日 22時) (レス) @page44 id: 0a871c975d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riyana | 作成日時：2024年2月29日 19時
