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「A!!なんか、俺にお願い事とかないんか?」
「欲しい物など、な〜んでも!叶えたる!!」
ドアのノック音と共に、今日も勢いよく扉を開けて
身支度を全て終えた自分は、驚く彼女を他所に
廊下に響くような声量と共に、そう尋ねた。
トントンに、あれ程彼女を困らすなと何度も
言われてたんやけどな、自分の唐突な言葉を聞き
困惑な状態にさせてしまったようだ。
『え?今なんとおっしゃいましたか?…なんでもお願いを叶えてあげる?』
『そんな唐突に…急にどうされたのですか?』
確かに、それはあまりにも唐突すぎる話であった
彼女が驚き、困惑するのも無理はない。
それでも、仕事を手伝う以外にも自分が
何か彼女にできる事はないかと、考えに考えた末に
辿り着いた答えにもなっていない、答えであった。
『…特に、ありません。』
『私は今の生活に、大変満足しておりますので。』
そうやな、分かっとったよ
君はきっと"特にない"そう答えると。
彼女が、そう答えるのであれば自分だって
ちゃんと"切り札"を用意して来た、今回はな？
「あ!…物だけやない!俺に頼みたい事でも、何でもええよ!」
「あんな、実は…トントンから、お世話になってる人にはしっかり感謝の気持ちを伝えるように!と言われてな!!」
「小さな事から大きな事まで!何でも!!な?どうや?」
自分の言葉を聞いた後、彼女は自身の口元に手を置き
とても悩ましい表情を浮かべていた。
__どんな事でも叶える。自分の"罪滅ぼし"の為。
こんな馬鹿みたいな話を持ちかけた俺に
今でも、やめておけと言いたい。
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『…………。』
『幼い頃に…"一目惚れした人"を探しています。』
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「…一目惚れ、そうか!!なら俺にその人の特徴を言うてみ!」
少し珍しいお願いだが、"人探しなら"簡単やな
なんて言おうと、俺は彼女の"目"や！なんて
心の中でそう思っていた自分に、今でも嫌気がさす。
それもそうだ、彼女がゆっくりと口を開き、
探しているその"一目惚れ"した人の特徴は全て…
常に緑色のフードを被り
色素の薄い茶色の髪、そして
エメラルドのような明るい、瞳の色。
自分と重なるなんて…
これは、思い込みというものなんか?
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ＨｉＮａＴａ／ひなた - あれ?目からバブルのたきが〜))…うわーンあ一わ一んうえ−ん (3月31日 8時) (
レス) @page44 id: 46cf81a59e (このIDを非表示/違反報告)
さくさく日記(プロフ) - 初めましてさくさく日記と申します。完結おめでとうございます。今日こちらの作品を見つけまして最後まで通しで閲覧させて頂きました。物語の構成もですがそれぞれの人物の心理描写や流れがとても素敵で泣いてしまいました。本当に素敵な作品をありがとうございました。 (3月21日 22時) (レス) @page44 id: fce70f8179 (このIDを非表示/違反報告)
あずは(プロフ) - 号泣してしまいました😭素敵すぎます、！！ (3月17日 22時) (レス) @page44 id: 0a871c975d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riyana | 作成日時：2024年2月29日 19時
