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『ゾムさん、訓練の後で大変お疲れだと思います、どうかお休みください。』
「俺は元気が取り柄や!この服は俺がタンスに入れておくから、大丈夫やで!」
『…わっ、私の仕事を取らないで下さい!』
__"元気が取り柄"…なんて、下手な嘘にも程がある。
本当に、今思えば…君には沢山の"嘘"をついてしまった。
訓練が終わった後、自分の部屋を掃除している
彼女の仕事を手伝う為に、訓練場から走り
服や顔についた泥や砂なども、そのままにしてな。
彼女にバレてないとええんやけど…。
「A〜!今日の夕飯は、何やと思う〜?」
『私は本日の献立を知りませんが…ゾムさんの好きなメニューであると、良いですね。』
夕飯まで一緒に掃除をして、また他愛もない話をして
その中で少しでも仕事をサポートできたらと
彼女の生活を、バレないように支える事ができたらと。
ふと、彼女方へと視線を向けると
拭き掃除をする手が止まっていた。
この静寂な空間は、正直あまり好きではない…
張り詰めた空気は、胸がギュッと痛くさせるからだ。
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『ゾムさん。』
『…何故私を、貴方の専属メイドに選んだのですか?』
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そうだ、いつか聞かれる質問だとは分かっていた
当然だ、いきなり理由もなく指名をされたら疑問を持つに決まっている。
「んぁ?…ん〜…Aを見た時に、ピンときたんよ!Aに専属メイドをお願いしたい!!って」
「特に深い理由もなし!それだけやで!!」
また、君に"嘘"を重ねてしまった。
…言える訳がなかった、自分が君の仕事を手伝う理由も専属メイドに指名した理由も
それは、いつか辿り着く"答え"があるからだ。
『…そうでしたか、いえ。』
『それでもとても嬉しいです、ありがとうございます。』
本当に君は、優しすぎる…俺はその優しさに甘え、
踏み躙るような行為をしているのは、自分だ。
『ん?ゾムさん?……これは、寝息。』
「……………。」
返す言葉も見つからない中で、1人黙っていると
彼女はどうやら自分が眠っているのではないかと
勘違いされてしまったようだ。
身体が冷えないようかけられる毛布が
何故だが、凄くあたたかく感じる。
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ＨｉＮａＴａ／ひなた - あれ?目からバブルのたきが〜))…うわーンあ一わ一んうえ−ん (3月31日 8時) (
レス) @page44 id: 46cf81a59e (このIDを非表示/違反報告)
さくさく日記(プロフ) - 初めましてさくさく日記と申します。完結おめでとうございます。今日こちらの作品を見つけまして最後まで通しで閲覧させて頂きました。物語の構成もですがそれぞれの人物の心理描写や流れがとても素敵で泣いてしまいました。本当に素敵な作品をありがとうございました。 (3月21日 22時) (レス) @page44 id: fce70f8179 (このIDを非表示/違反報告)
あずは(プロフ) - 号泣してしまいました😭素敵すぎます、！！ (3月17日 22時) (レス) @page44 id: 0a871c975d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riyana | 作成日時：2024年2月29日 19時
