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別に、トントンに許可を得ないと
彼女を俺の専属メイドとして、任命する事が出来ない
と言う話は、本当は何処にも存在はしない。
「夜に何の騒ぎかと思ったら……ゾム…お前やったか。」
「まさか、俺の部屋のドアを蹴り飛ばしては…メイドを抱えて部屋に来るなんて、斬新すぎるやろ。」
平然を装っとるが、恐らく1番驚いとるやろうな。
俺達を保護した張本人…トントンは俺が彼女の視力を
奪ったと言うのを知る、数少ない人物でもある。
「なぁトントン〜!!今日から彼女を、俺の専属メイドにして欲しいんよ!!」
「頼む!!一生のお願いを使うから!!な?な?」
俺はもう、"俺の罪"から逃げも隠れもしない
彼女の人生を奪ったという、"責任"から逃げない。
そう、トントンに伝えたかった只それだけの話や。
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「…ゾム。彼女は、城下町の病院に入院する事になった。」
「回復にも…恐らくかなりの時間が必要となる、それに…今のお前は、会う度に耐えきれん状態になるやろ。」
「…ええか?これはお互いの為や。お前の感じる"罪"と向き合える歳になるまで、会う事はないと思っておくんや。」
トントンは、お互いの為を考えて敢えて俺たちを
"大人になるまで"決して会わせないという
環境を作り出してくれた、それはいつか向き合う
"罪"の重さが、幼い俺には抱えきれないからであった。
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『問題ありません。全て、承知の上です。』
『なので私を…ゾム様の専属メイドにさせてください。』
彼女の言葉を聞いたトントンは
大きく息を吐き、自分の目を見つた後静かに頷き
自分が蹴り飛ばしたドアに指をさす…
「……ドアの修理費。」
「俺の部屋のドアの修理費。ゾムが自分で払って直してくれるんやったら、ええよ。」
「…!!ホンマかトントン!!ええんやな!」
「もちろん直す!!…俺の自腹で完璧かつ綺麗に直したる!!」
俺は、自分の罪と向き合う覚悟を決めた
重さに耐えられない程、弱くはないと
俺らの"命の恩人"には、伝えたかったそれだけや。
「俺…めっちゃ嬉しいわ!!今日から頼むで!」
「そうやな!!先ずは自己紹介からやな!」
思えば10年以上、君の名前を知る事が出来なかった
今日此処でやっと、聞くことができるんやな。
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ＨｉＮａＴａ／ひなた - あれ?目からバブルのたきが〜))…うわーンあ一わ一んうえ−ん (3月31日 8時) (
レス) @page44 id: 46cf81a59e (このIDを非表示/違反報告)
さくさく日記(プロフ) - 初めましてさくさく日記と申します。完結おめでとうございます。今日こちらの作品を見つけまして最後まで通しで閲覧させて頂きました。物語の構成もですがそれぞれの人物の心理描写や流れがとても素敵で泣いてしまいました。本当に素敵な作品をありがとうございました。 (3月21日 22時) (レス) @page44 id: fce70f8179 (このIDを非表示/違反報告)
あずは(プロフ) - 号泣してしまいました😭素敵すぎます、！！ (3月17日 22時) (レス) @page44 id: 0a871c975d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riyana | 作成日時：2024年2月29日 19時
