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『すみませんゾムさん、この机の上に置いてあるのは…』
『本…でしょうか?少し机の上を掃除をしたいのでご移動のお手伝いをお願いしても、よろしいでしょうか?』
それは、ゾムさんの作業机の上を掃除している時であった、普段は物が特に置かれない為
拭き掃除としてとても助かるのだが…
今日は珍しく、数冊か"本"が積み重なっているようであった。
「ん?…あぁ!すまん!…直ぐに退かすから、少しだけ待っててくれへんか!」
窓掃除を手伝う彼は、直ぐにこちらに駆け寄り
机の上の本を片付けている音が聞こえた。
『…興味をそそる。素敵な本があったのですか?』
少しだけ、気になったのだ。
貴方が…どんな本に興味を持ったのか
自分は、読む事ができない世界は
どれほど、夢に溢れ…素敵なものなのかを。
「…ん〜そうやな、俺…読書は普段あまりしないんやけど。」
「えっと…なんて言うやろ、あっ冒険物語!!まだ最初の方しか読んでへんから…うまく説明は出来ないんやけど…。」
"冒険物語"きっと、想像力と好奇心に満ち溢れた彼に
正にピッタリなお話だと感じた、彼がよければ
いつか、ストーリーを聞いてみたいものだ。
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「お仕事中に失礼します、Aさん。」
「訓練後…ゾムさんに"1つ伝言"をお願いしたく思いまして。」
時刻は…夕食の迫る夕方の時間
屋上に今朝干した洗濯物を、取り込んでいる時であった
驚く事のない優しい声色が後方から聞こえ、恐らくだが
声の主は、館内の"図書館の館長であるエーミール様"。
『エーミール様。かしこまりました……っ、その』
『…ゾムさん、もしや…図書館の本を傷つけたり…でしょうか?』
専属メイドとして、大変失礼な心配である事は
勿論分かっているが、可能性としては大いにあると
そう感じるのは、それ程彼の側に"仕えた時間"があるからだ。
「…おやおや。ご安心を、大した事でないですよ。」
「今朝…館内の図書館から借りた…」
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__"医療の本"は無期限でお貸しします__
__そう、お伝えをお願いしてもよろしいでしょうか?__
感じた、静寂の空間。
屋上に吹く風が、今日はいつになく
強い風だと感じたのは、何か訳があるのだろうか。
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ＨｉＮａＴａ／ひなた - あれ?目からバブルのたきが〜))…うわーンあ一わ一んうえ−ん (3月31日 8時) (
レス) @page44 id: 46cf81a59e (このIDを非表示/違反報告)
さくさく日記(プロフ) - 初めましてさくさく日記と申します。完結おめでとうございます。今日こちらの作品を見つけまして最後まで通しで閲覧させて頂きました。物語の構成もですがそれぞれの人物の心理描写や流れがとても素敵で泣いてしまいました。本当に素敵な作品をありがとうございました。 (3月21日 22時) (レス) @page44 id: fce70f8179 (このIDを非表示/違反報告)
あずは(プロフ) - 号泣してしまいました😭素敵すぎます、！！ (3月17日 22時) (レス) @page44 id: 0a871c975d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riyana | 作成日時：2024年2月29日 19時
