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平和な日常なんて、この世の中には存在しない
そうだこんなに…こんなにも…
いとも簡単に、全て崩れてしまうのだから。
『………なん、で…っ、誰か、助けて。』
他に言葉も出なかった、
だが…それは確かな"絶望"であった。
激しく揺れた自身の家と親の叫び声…その声を聞き
目覚めた途端、目の前に広がる逃げ場のない"炎"
幼い自分には、呆然と立ち尽くす事しか出来なかったのだ。
外から聞こえる住民の悲鳴と
耳に響く痛いほど鳴る銃声の音。
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『………っ!!?!…痛いｯ!!』
『……ｯｯ〜〜〜…あ"ぁぁぁｯ!!!!』
それは言葉には到底表す事の出来ない、"痛み"であった。
炎が自身の目の前で、一気に燃え上がり…
それは、私の顔…いや、目に"直撃"したのであった。
逃げようにも、痛みにより足は動かず
自身の目を押さえる事しか出来ない。
酷いものであった、最後にこの目に映った景色は…
それは目の前で、全く動かなくなった両親と焼ける家だ。
もう、2度と忘れる事はない景色なのだろう
そして、この目で知る景色はもうないのだと
そう告げられたような気がしてならなかったのであった。
驚いた。こんなにもあっさりと人生は、終わってしまうものなのか?
終戦後の夢であった"海"を見ることはもう出来ないのだろうか?
そして…もう2度と私は彼に会う事も、探す事も出来ないのだろうか?
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「……っ、何処や!?……手ぇ伸ばせるかｯ!?」
それは遠くから聞こえる、
微かな記憶に残る、聞き覚えのある声。
おかしいな…さっきまでわたしの周りは
火の海の状態となっていたはずなのに
気付けばもう…前も何も見えないのだ。
縋る思いで自分は、声が聞こえる方へと叫び
必死に手を伸ばし…誰かに身体を引かれる感覚と共に
私の意識は消えたが…。
「……ｯ!!何してるんだ、お前まで焼け死んでしまうだろ!!持ち場へ戻れ!!」
誰かが、怒られるように名前を呼ばれていた。
誰の名前であったかは、分からなかったが
最後に…そうとだけ、聞こえたのであった。
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ＨｉＮａＴａ／ひなた - あれ?目からバブルのたきが〜))…うわーンあ一わ一んうえ−ん (3月31日 8時) (
レス) @page44 id: 46cf81a59e (このIDを非表示/違反報告)
さくさく日記(プロフ) - 初めましてさくさく日記と申します。完結おめでとうございます。今日こちらの作品を見つけまして最後まで通しで閲覧させて頂きました。物語の構成もですがそれぞれの人物の心理描写や流れがとても素敵で泣いてしまいました。本当に素敵な作品をありがとうございました。 (3月21日 22時) (レス) @page44 id: fce70f8179 (このIDを非表示/違反報告)
あずは(プロフ) - 号泣してしまいました😭素敵すぎます、！！ (3月17日 22時) (レス) @page44 id: 0a871c975d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riyana | 作成日時：2024年2月29日 19時
